はじめての簿記講座-第31回−前払・未払・前受・未収

Updated on 12/6/99

目次へもどる 前の回へもどる 次の回へすすむ

キーワード:

支払全般については、「前払費用」または「未払費用」という

受取全般については「前受収益」または「未収収益」という

前回までは、利息の前払について説明しました。今回は未収・未払・前受・前払をまとめてみましょう。

これらの計算は、「利息の期間帰属」(きかんきぞく)のために計算するのでしたね。つまり、それぞれの決算に利息が幾ら属するか、を計算するためのものです。本来、利息の計算期間と決算が一致していれば問題ないのですが、それが一致しないときの決算時点での本来受け取る(しはらう)べき利息が幾らかを計算するわけです。

未収:前の決算で先取り計算してしまったが、次の決算になってようやく現金として受け取ることができるもの

未払:決算時点では支払っていない(未払の)利息があり、次の決算で支払う義務がある

前受:利息を先に受け取ってしまったときで、実際に利息を受け取ったとして計算できるのは次の決算以降のとき

前払:決算時点では既に支払ってしまっているが(前払の)利息があり、実際に利息として義務が生じるのは次の決算以降満期が来るまで

これら4つを比較すると次の通りです。

決算より前

決算より後

利息の支払が・・・

前払(利息)

未払(利息)

利息の受取が・・・

前受(利息)

未収(利息)

さて、今回は利息の例を取り上げましたが、これは利息だけに限りません。たとえば火災保険料などは1年分を先払いしますから、保険の契約期間の途中に決算がくれば、「前払保険料」となりますし、アパートの家賃などは1ヶ月分前払になっていることが多いので、アパートを貸している大家さんは翌月分家賃を受け取れば、「前受家賃」になります。

したがって、利息の支払や保険料の支払のように、支払全般については、「前払費用」または「未払費用」、利息や家賃の受取のように受取全般については「前受収益」または「未収収益」と一くくりにできるでしょう。

前払・前受・未収・未払はこれで終わりです。次回は損失について考えてみましょう。


目次へもどる 前の回へもどる 次の回へすすむ