はじめての簿記講座 

Updated on 10/13/99

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7回−現金のさまざまな仕訳

キーワード:

お金が増えたら現金を借方(左側)に書く

同じ種類の取引は同じ勘定科目を今後も使う必要がある

 

前回は、勘定科目ごとに仕訳を抜き出した、総勘定元帳について説明しました。

今回は様々な仕訳をご紹介しましょう。今までは、主に現金の支出だけを見てきましたが、今度は現金の収入を見てみましょう。

10/6       こづかいを20,000円もらった

10/7       昼食1,000円を食べた。

10/8       友人に5,000円借りた。

この中で、10/6と10/8は、現金が入ってきています。お金が増えたら現金を借方(左側)に書くことは、第2回で説明しました。したがって、仕訳は次のようになります。

10/6

(借方)

現金

20,000

(貸方)

雑収入

20,000

こづかい

10/7

(借方)

食費

1,000

(貸方)

現金

1,000

昼食

10/8 

(借方)

現金

5,000

(貸方)

借入金

5,000

友人から借り入れ

勘定科目のつけ方は何でもかまいませんが、上記の例では、こづかいを「雑収入」、友人からの借金を「借入金」としてあります。ただし、同じ種類の取引は同じ勘定科目を今後も使う必要があります。たとえば、ここで友人からの借り入れを「借入金」という勘定科目で表すことにしたならば、今後も友人からの借金はすべて「借入金」で表さなければなりません。時によって「一時借り出し」とか「借金」といった別の勘定科目を使ってはいけないのです。なぜなら、総勘定元帳を作るときに、勘定科目が様々だと分かりにくくなってしまうからです。

ただし、反対に食費でないものを食費にしたりすることも良くありません。たとえば、雑誌を買ったのにうっかり「食費」にしてしまったりしてはいけないのです。

次回は、月末の締めの方法について説明しましょう。

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