はじめての簿記講座-第2回−簿記を使っておこづかい帳をつけよう

Updated on 11/16/99

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キーワード:

左右の二本立てで書く
お金の出入りについて、どうやって払ったか(お金が増えたか)必ずその手段(や原因)を反対側に書く
お金が増えたら左側、お金が減ったら右側に書く 

 

前回は簿記を使っておこづかい帳をつけられることを説明しました。では、早速おこづかい帳をつけてみましょう。

 

10/1    今日、財布に10,000円持っている。
10/1    昼食を700円食べた。
10/2    昼食を850円食べた。
10/2    雑誌を400円買った。 

 

これをおこづかい帳につけるとどうなるでしょうか。普通、次のような形になると思います。 

 

使途

入金

出金

残高

10/1

最初の残高

10,000

 

10,000

10/1

昼食

 

700

9,300

10/2

昼食

 

850

8,450

10/2

雑誌

 

400

8,050

一つ一つの買い物の記録を見てみましょう。合わせて、現金が増えたか減ったか、どうしてそうなったかの原因も考えてみましょう。

10/1    現金が10,000円増えた。    (どうして?)    財布に入っていた。
10/1    昼食を700円食べた。         (どうやって?)    現金で支払った。
10/2    昼食を850円食べた。         (どうやって?)    現金で支払った。
10/2    雑誌を400円買った。          (どうやって?)    現金で支払った。

 

これを簿記で書いてみましょう。

 

左側(事実)

 

右側(その手段や原因)

どうして?どうやって?

 

借方

 

 

貸方

 

10/1

現金

10,000

 

最初の残高

10,000

10/1

昼食

700

 

現金

700

10/2

昼食

850

 

現金

850

10/2

雑誌

400

 

現金

400

 

一番上の行に「借方」「貸方」と書いてありますが、今回は無視してください。後でゆっくりやります。
簿記の世界でも基本的には出納帳と同じように書いてありますが、次のような違いがあります。どうしてそうなるのかは、あまり考える必要はありません。そういうルールなのだと考えてください。先に進むにつれて身についてきます。

上の表を見ると、左と右に同じ金額が書いてあります。そして、「現金」と書いてあるところに注目してください。お金が増えたら左側に、減ったら右側に書いてあります。そしてその原因や手段をその反対側に書くようになっています。

 

上の一つ一つのお金の出入りを何と言うのでしたか?第1回で説明しましたね。「取引」(とりひき)と言います。つまり、上の4つのお金の出入りは、「4つの取引があった」というわけです。

 

ここでは、簿記の仕組みをとても簡単に説明しました。次回は、もう少し簿記の専門用語を使うことにしましょう。

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