Updated on 10/7/99
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左側を「借方」(かりかた)、右側を「貸方」(かしかた)という
「取引」を簿記の形で書いたものを、「仕訳」(しわけ)という
仕訳では、必ず借方と貸方の金額が一致(「貸借一致の原則」たいしゃくいっちのげんそく)
前回は簿記を使っておこづかい帳をつけてみました。ここで少し専門用語を説明しておきましょう。
10/1 今日、財布に10,000円持っている。
10/1 昼食を700円食べた。
10/2 昼食を850円食べた。
10/2 雑誌を400円買った。
上の「取引」を簿記にすると、下のようになるのでしたね。
|
借方 |
|
貸方 |
|
10/1 |
現金 |
10,000 |
最初の残高 |
10,000 |
10/1 |
昼食 |
700 |
現金 |
700 |
10/2 |
昼食 |
850 |
現金 |
850 |
10/2 |
雑誌 |
400 |
現金 |
400 |
一番上の行に「借方」「貸方」と書いてあります。
簿記の場合、お金が増えたら左側に、減ったら右側に書くことにしていました。このとき、左側を「借方」(かりかた)、右側を「貸方」(かしかた)と呼びます。これは大事な言葉なので、覚えておいてください。ただし意味を深く追求する必要はありません。単に左が「借方」、右が「貸方」です。
上のようにいちいち表にするのは大変面倒なので、通常、簿記は次のように書くのが一般的です。
10/1 |
(借方) |
現金 |
10,000 |
(貸方) |
最初の残高 |
10,000 |
10/1 |
(借方) |
昼食 |
700 |
(貸方) |
現金 |
700 |
10/2 |
(借方) |
昼食 |
850 |
(貸方) |
現金 |
850 |
10/2 |
(借方) |
雑誌 |
400 |
(貸方) |
現金 |
400 |
また、この一つ一つの「取引」を簿記の形で書いたものを、「仕訳」(しわけ)と呼びます。したがって、上の場合は4つの仕訳が書かれていることになります。
面倒なようですが、仕訳では、左右に(借方と貸方の両方に)同じ金額を書いています。これが、簿記のルールで、「貸借一致の原則」(たいしゃくいっちのげんそく)と呼んでいます。仕訳では、必ず借方と貸方の金額が一致しなければなりません。
ここでは、簿記の専門用語をいくつか説明しました。次回は、もう少し他の例を取り上げてみましょう。