はじめての簿記講座 

Updated on 10/11/99

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5回−おこづかい帳集計編

キーワード:

仕訳の一覧を記録した帳簿を「普通仕訳帳」(ふつうしわけちょう)という
勘定科目ごとに仕訳を抜き出したものを「総勘定元帳」(そうかんじょうもとちょう)という
勘定科目ごとの残りは、借方の合計−貸方の合計

 

前回はおこづかい帳の取引を少し増やして記録してみました。今回は、おこづかい帳を振り返って、どんな項目に幾らお金を使って、実際にお金は幾ら残ったかを調べてみましょう。

10/1

(借方)

現金

10,000

(貸方)

最初の残高

10,000

財布の中身

10/1

(借方)

食費

700

(貸方)

現金

700

昼食

10/2 

(借方)

食費 

850

(貸方)

現金

850

昼食

10/2 

(借方)

図書費

400

(貸方)

現金

400

雑誌

10/3

(借方)

図書費

800

(貸方)

現金

800

10/3 

(借方)

食費

2,000

(貸方)

現金

2,000

夕食

10/4 

(借方)

図書費

150

(貸方)

現金

150

新聞

10/4 

(借方)

食費

350

(貸方)

現金

350

朝食

これが、前回までの仕訳の様子でした。このような仕訳の一覧を記録した帳簿を「普通仕訳帳」(ふつうしわけちょう)と言います。難しく考える必要はありません。おこづかい帳の全部の取引を記録したものと考えればよいでしょう。いいかえれば、普通仕訳帳には全ての仕訳が記録されることになります。

さて、これを項目別に切り分けてみると、どうなるでしょうか。まずは、現金だけ見てみましょう。

10/1

(借方)

現金

10,000

(貸方)

最初の残高

10,000

財布の中身

10/1

(借方)

食費

700

(貸方)

現金

700

昼食

10/2 

(借方)

食費 

850

(貸方)

現金

850

昼食

10/2 

(借方)

図書費

400

(貸方)

現金

400

雑誌

10/3

(借方)

図書費

800

(貸方)

現金

800

10/3 

(借方)

食費

2,000

(貸方)

現金

2,000

夕食

10/4 

(借方)

図書費

150

(貸方)

現金

150

新聞

10/4 

(借方)

食費

350

(貸方)

現金

350

朝食

現金だけ取り出すと次のようになります。このように、現金なら現金だけ、食費なら食費だけ、勘定科目ごとに仕訳を抜き出したものを「総勘定元帳」(そうかんじょうもとちょう)と言います(総勘定元帳の書き方は厳密には違います。次回以降で説明しましょう)。つまり、下の例は、現金の総勘定元帳だということです。

10/1

(借方)

現金

10,000

 

 

 

財布の中身

10/1

 

 

 

(貸方)

現金

700

昼食

10/2 

 

 

 

(貸方)

現金

850

昼食

10/2 

 

 

 

(貸方)

現金

400

雑誌

10/3

 

 

 

(貸方)

現金

800

10/3 

 

 

 

(貸方)

現金

2,000

夕食

10/4 

 

 

 

(貸方)

現金

150

新聞

10/4 

 

 

 

(貸方)

現金

350

朝食

さて、10/4に家に帰ってきたとき、財布には現金が幾ら残っているでしょうか。

なんとなく眺めていて、借方に最初10,000円あって、あとは貸方から少しずつ現金が出て行っていることから、借方の合計−貸方の合計=現金の残り になりそうなきがしてきませんか?出納帳(おこづかい帳)も、収入の合計−支出の合計=残り として計算するはずですから、この計算は当たり前といえるかもしれません。

勘定科目ごとの残りは、借方の合計−貸方の合計 になることを覚えておきましょう。

次回は、もう少し総勘定元帳を掘り下げて見てみましょう。

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