South India vol.2
朝のカニャークマリの海岸。インド洋、アラビア海、ベンガル湾が一つにあわさる場所。
ごそごそサリーを脱いで沐浴する人、海水浴気分ではしゃいでる子どもたち、朝日に向かってなにやら祈る人々。
ここはヒンドゥー教徒にとっては聖地。

かばんからごそごそとカメラは出したけど、どこまで行って良くて、どこまでカメラを向けて良いやらわからず。
どきどきしながら撮っていると、あちこちでインド人に「撮って!撮って!」と言われて、ほっとして撮るモードになれました。

一緒に写真を撮ってくれ、と言われて一緒に写る。
よくわかんないけど、私もついでに撮らせてもらう。
みんな姿勢がいいねぇ!

↑この写真を撮っていたら、やけに騒がしい。
なんだろうと思ったら、それは私へのアピールだった。
で、撮ったけれど、逆光で顔が見えないよ・・。→

カニャークマリの海岸は、私が育った江ノ島の雰囲気に良く似ていました。
貝殻が並べて売られていて、「名前入れます」のメッセージが。
お店にも貝殻セット(子どもの頃すごい欲しかった・・)やプラスチックのカラフルなおもちゃ。
そしてそれを「買って!買って!」とねだる子どもたち。
どこもやることはいっしょなんですなぁ。


さて、海辺をうろうろしてから、コバラムビーチへ向かうことにしました。
バスでももちろん行けると思うけれど、マハラジャ気分が抜けない私たちは、
車をチャーターすることにしました。
OPENしたての旅行代理店(?)で聞いてみたら、かなりの金額。
うーむ、マハラジャはやっぱりマハラジャだなぁ。
ホテル(泊まってないけど)のドアマンに頼んで、車をお願いすることにしました。
金額交渉で、いろんな人が集まってきていろんなことを言ったり、
頼んでもないのに、交渉に参加していただけなのに、「チップくれ」と言われたり、
この人たちの本職は何なのだろう?と考えたり、いったい誰がドライバーなのかわからなかったり、
よくわからないながらも交渉は成立して、私たちは車に乗り込みました。


コバラムビーチまでのドライブ、すばらしい景色が広がっていました。
遠くに見える山々、目の前には水郷地帯。
今回泣く泣く諦めたコーチンもこんな感じなのかなぁ。
すばらしい景色を見ながらやっと、
あー、インドに来て良かったなぁと思いました。
途中、ガソリンスタンドで給油。
これがけっこう高い。
チャーター代のほとんどがガソリン代でした。
ステキなドライブを満喫して、ようやくコバラム・ビーチへ到着。さっそくホテルを探し開始。
8月はシーズンオフなので、ホテルはガラガラ。どこへ行っても「安くするから泊まってよー。」という感じ。
ダンナはまだマハラジャ気分が抜けていなくて、最初に見せてもらった、なーんと3000ルピーもする部屋にしようと言うのです。
確かに部屋もぴっかぴかで申し分なく、エアコンギンギン。目の前にはプール。すばらしいホテルでしたよ。
でももうマハラジャではいられないので、「まぁ、もうちょっと見てからにしようよ」となだめて他のホテルを見てみることに。

どこもだいたい1000ルピーぐらいでエアコン付き。
何軒か回っているうちに、ダンナのマハラジャ気分が抜けてきて、
「考えてみたら3000ルピーは高すぎるな。」(やっと気付いてくれたか・・)「でしょでしょ!」
結局海沿いのホテルに決めました。最後まで「エアコンのある部屋!」と粘っていたけど、
「今の時期は海からの風があるから、ファンだけで十分だよ。」というオーナーの言葉と、
何より安さで、海に面したエアコンなしの部屋に決定。実際、エアコンなしで十分気持ちよかったですよ。
部屋に荷物を置いて、お昼ご飯を食べに出かけました。
なんか、今朝カニャークマリに着いたとは思えないくらい、一日が長かったなぁ。
コバラムビーチではほんとうにのんびりしました。
やることといったら、今日はどこで朝ごはんを食べて、どこでお昼ご飯を食べるか考えて、
いつもの物売りのおっちゃんをうまくかわして、夕日を見に行って、どこで夜ご飯食べるか決めることぐらい。
きままに海に入ったりお昼寝したり本を読んだり。シーズンオフだったからこんな静かにのんびりできたのかな。


すごいことに、おそらくコバラム・ビーチで、blogで知った女性とニアミスしてるんです。
ちょうど同じ時期に南インドを旅されていることは知っていたのですけど、
帰国してからやりとりをしているうちに、ちゃっかりダンナが挨拶していたようで・・・。
またインドでその方と今度はちゃんとお話しできたらなーと思いました。いつか是非。
朝、海鳴りで目が覚める。
夜明けをベランダで眺めて、二度寝。
朝ごはんを食べてから、海へ。
あんまり沖へ行くと怒られる。
人があまりいないから、物売りさんにも
顔を覚えられてしまってた。
「後でね」って言ってしまうと、一度はやり過ごせるけど、
そのうち「いつだ!今買え!」と言われるのでご注意を。
浜辺はワンコたちでいっぱい。
昼間は寝てばかりだけど、夜になると縄張り争いしてた。
みんなちゃんと首輪してたけど・・・?
インドの女性たちはサリーのまま海へ入ります。
男性たちはブリーフで・・・。
とても目のやり場にこまりましたデス。
夕方になると、みんな夕日を見に岩の上に集まってきます。
私たちも毎日、チャイを持って岩の上へ。
きれいだねぇ、といいながらチャイを飲んでいました。

ライフガードのにーちゃんが、「12月1月はビーチが広くなって、もっともっときれいだよ」
「また12月においでよ。うまい店を教えてあげるよ。」
うん、できることならハイ・シーズンのコバラムにも行ってみたいです。
できることならね・・・。
南インドへ行くことになって、まず見たいなと思っていたのが、
このPADMANABHAPURAM PALACE。
コバラムビーチからだと、車で1時間くらい。
12時から13時までお昼休みになってしまうので、ご注意を。
運転手さんがダッシュしてくれたけど(彼は早く帰りたかったからだろうけど)、
チケット売り場はすでに閉まっていました。
隣接する博物館をぶらぶら見たり、お昼を食べたりしながら待っていました。

そして、いよいよ中へ。
ここは本当に行ってよかったです。こういう木造建築、大好き!
私は建築のことは良くわからないけど、
すーーっと心地よい風が通る、すばらしい建物でした。
ぼーっとマハラジャ気分にひたれる場所です。

要所要所でおっちゃんやおばちゃんがいて、いろいろとガイドしてくれます。
中にはガイドもせずくつろいでるおばちゃんたちもいましたが・・。
行ったことないけど、ネパールっぽいし、
日本家屋と似てるような感じもするし、
南インドになぜこのような建築物か?と思ってしまいました。
チェンナイのあの雑踏もインド、コバラムのこののほほーんとしたビーチもインド。
インドは本当に広い。

コバラムビーチで日本人に会うことはほとんどなかったですが、
南インドに来て、のんびりするにはとてもオススメのビーチでした。
釣った魚を腰巻にしまうおっちゃん。
昼間はずーーっと寝てる犬たち。
毎朝、お散歩の後に飲んだチャイ。
「チャイ飲も!チャイ!」が
口癖になるくらい飲んでました。
全然でてこないカレー。
ぼーーっと外を眺めながら、
読書しながらのんびり待つ。
絵みたいな灯台がかわいかった。
次はコバラムビーチからトリバンドラムへ 



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