「ハケを活かしたまちづくり事例」石崎あきら氏(三鷹市大沢住民協議会)2002.5.18
    〜国分寺崖線・野川とまちづくり、三鷹市大沢地区を訪ねる〜 大沢コミュニティセンター

◆基本の数字
  三鷹市の人口 約16万5000人  大沢の人口 約1万2000人
  三鷹市の面積 16.5平方km   大沢の面積 2.62平方km 16%

  大沢の人口密度は三鷹市の半分。空地が多い。

◆今日の見どころ

  「緑と水の回遊ルート」→ほたるの里、峯岸停、野川、崖線の樹木、湧水

  野川、東京都が管理。わざわざ石を入れて瀬を作っている。
  ここ10数年の取り組み。管理思想が変わっている。
  草刈っているが、全部は刈っていない。鳥,カルガモの巣、逃げ場になっている。

・崖線、、、大事に残したい場所。高層建築もある。住宅地も入り込んでいる。

・歩く会をやったり、、、、ようやく去年から始まった。
 お祭り等、ソフト的取り組みだけでは、まちづくりは成り立たない。
 利害がからみ難しいが、、、ハード的なものも必要になってきた。


◆これまでの歩み

1972.11、大沢コミュニティセンター研究会が始まった。大学1年生の時。

1973.11、大沢住民協議会。三鷹市と管理の契約を結んでいる。
住民が管理。7人の職員も協議会が雇用。人事もしたので責任。

地域の貸し館だけでなく、住民活動の拠点になっている。

・4000平米。全国的にも最大規模。普通は1000平米以下だと思う。
 オイルショックの後で、手抜きの建築。翌年、既に雨漏り。

・広報部会、22歳で部会長。月1回、新聞を作った。70名〜120名で
 15〜30件/一人配る。、、、4500世帯ぐらい。
 いろんな催しもの、、、福祉、教育、文化、スポーツ、防災。

・広報、大事なこと。地域のみなさんと情報のやりとりをすることは大切。
 年間100数十万を使っている。積極的に情報を出している。ホームページもあるが。

・1981、84、コミュニティカルテ。
 中期計画の見直し、地域情報を地域の住民が集まる。
 公聴会、、、意識調査。あくまでもカルテ、診断。

・1987〜89、大沢まちづくりプラン。
 第2期の基本計画。7つの地区で、プランを作る。
・野川、、湧水、草刈り、、福祉、教育、、、、、
・作っただけでなく、市に提出するだけでなく、200項目のうち、
 7割は住民の活動が必要、市との協働が必要。

・1989年〜、推進委員会の設置。毎年、答申、、
 委員長をずーっとやっている。
 課題を毎年、フォロー。できないものは、なぜ出来ないかを議論。
 目標を下げる、方法を帰る。決してあきらめない。

・1990、、、大沢散策マップ。2年3ケ月かかった。
 冊子付き、、、全世帯に配布。7000部。みんな手作り、盛り上がった。
 70名が全員かかわった。メンバの団結が高まった。700円で売っている。

・これだけではもったいない。何かしよう。
 マップを作ったメンバが中心で、大沢散策の会設立(93.3)
 年4回、散策、民話を語る会、、天文台で星、、木を伐る会、、
 カワセミの開放を出している。楽しく、地域のことを知ろう。
 楽しく歩いて、食べて、、、楽しさを前面に出して、、、30数回、、
・その中から、研究会にも参加してくる。

・94〜98、、第二次大沢コミュニティ研究会。
 延々と議論、、、新しい観点で、、、、レポート。
 まちづくりを考える組織をつくるべき。

・ソフトのまちつぐりは、、、お祭り、、などで出来る
・ハード、、、、財産権もからむ、、、慎重にやりたい。
 まちづくり協議会、、助成制度、、、、
 絵を書くためのコンセンサス作りがないとなかなか立ち上がらない。
 建築家、、、いろんなメンバに入っていただいてる。

 十分検討して、絵を書いて、、地域にフィードバックして、、
 まちづくり協議会に持ち込みたい。

 市も全面的に協力していただいている。5年、10年のスパンで取り組む。


◆Q&A

・73年と人口は変わっていない。昭和30年、40年で急速な増加は終了。
 そのタイミンクで、地域作りを新しく構築しようとした。

・三鷹市600億、コミセンは1億弱/年。

・建設費は市が支出。市の公の施設。公の施設は、管理を委託できる。
・鈴木へいさぶろう市長、、、リーダシップが強い市長。
 全部、住民にまかせる、、という指示。官僚の反対はあった。
・市の職員はおかない。しばらくは課長が次長としておかれた。
 細かなところはあるが、職員の採用は、、住民協議会、、。

・強い市長のりーダシップで、政策の転換が行われる実例。
 金はこれだけない、、、無駄をしないで、、
 活動費は年7〜800万、、人件費はゼロ。職員は1000万/年。
・ボランティア、、なんで0でやっているの?
・好きなことやっている、、、お金はいらない、、、余計なことをやりたくない

・住民活動は自発的意志、、、、市の当局とは摩擦はずいぶんある。
 年中、ぶつかってきた。市民プラン21会議。
 素案の段階、白紙からやったのは、全国初ではないか。

お祭り、、2〜3000人
最高、、5000人、、、、、1000人が動けば街は変わる

70名、、、、サークル等々、、何百人、、それぞれがネットワーク

公平の原則、、、7つの地区、、、ほぼ同じ、、、
お金は平等に出すけど、、、、地域で考える

情報交換の場はある。、、、7連絡会、、、、権利はない。

30年前、、いち早く情報をつかんだ人/町会長がいて、大沢が始まった。
市長も住んでいる地区、、、地主も説得、、、、、
大沢村、、、南、、、

・設計も、2番目からは、住民がやった。

・環境部会。毎月の緑化推進、、花壇を作っている。市からのポットを配布。
  ガーデニンクが盛ん。コンテスト、、、

・自主事業は?  全部、自主事業。
 市との教育委員会、、憲法、、、協力、、、市は金を出すだけ。

・予算特別委員会。税金、、、良い勉強。人件費はゼロ。ほんもの生涯学習。

・鑑賞室、、会議室、和室、茶室、、、、レストラン、、

・4000、、、コミセンとしては広いかな。

・職員の給与は、、市に準ずる。管理費も決まってくる。
 活動費は人口割。30周年だと例えば100万増。
・修繕費、備品費は、、、多少増減、査定。

・課題を与えて、、、環境部会、、、交通に危ない道調査
          文化部会、、、こどもが文化活動、、学校と調整
   何十という項目を割り振る、、、
   どこまでやれたかをチェックする どこもやっていない
   新しい委員さんは理解できない
  町会は、、、同じことを例年やる、、、

  コミュニティ、、、99回の会議、、、着実に半歩、一歩、、

  わかっている担当者は、大沢のプランを見て、、、新しいとりくみをしかけるぁ
  協働。走り。

  誇りを持っている。

大沢の里プラン。平成6年策定、未買収地が残っている。
角間さん。整備第2弾が、、、

・コミセンの管理は委託。後は、自主活動。市は口を出さない。
・自主財源、、、広報の広告、120〜130万。冊子、、売り上げ。
・写真集、大沢の鳥、、、、お祭りの寄付金、、、
・全体としては自主財源は、受け入れしがたい。そういう議論にならない。
・市の助成は増えることは考えられない。
・お金をタ頼っていては、自立はできない。

コミュニティの先駆的取り組み。日本で最初。
水と緑、がいせんを活かしたまちづくり、、、住民の具体な活動が結びついている。

コミセンが出来たことで新しい展開。
学生の時、当初から参加。かれこれ30年。今49歳。

・大沢住民協議会 広報、総務、防災部会。
・ハートのまちづくりに関して、大沢まちづくり研究会。三鷹市の協力を得て。
 4〜5年の準備を経て、、
・かくまさん、、、都市計画か、、、メンバとしても参加。

以上、文責:竹井。

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