「多摩・三浦丘陵の自然環境」岸由二氏(慶応大学教授)2002.4.20
     〜高尾山から小網代の森へ、大地のつらなりと生き物のにぎわい〜

・慶応の中学の授業、16haの森林があり、一ノ谷の谷戸、池堀りをしてきた。
 10時50分開始からだが開始が遅れて、遅刻しました。

・多摩丘陵の全体像を話す。でっかめの話し、大風呂敷の話しをしたい。

・慶応の日吉キャンパス、緑はいっぱいあるがどうにもならない状態。
 1934年、当時の日吉は畑だけで木がちょぼちょぼ。
・開国の頃、ビラトら外国人が写真を撮った。
 どこも山には木がない。あっても数本。

・日本全体では、都市と農村の地域は、森林は立派になってきた。
 かつてないほど、日吉の藪は少なくなったきたが、100年前は木がなかった。
  おじいさんは山に柴刈に行った、大きな木はなかった。

・この100年、森林面積、全体では増えている(かもしれない)。

・日吉キャンパス、誰も本格的に森に手をいれていない。特にここ40年。
 コナラ、クヌギ、ミズキが大木になった。ヒノキも枯れて、メチャクチャ。
 少しずつ、手を入れようとしている。普通部の生徒から森に手入れを、、、7年やってくれる。

・安全で生き物がにぎやかにいて、気持ちよく過ごせる森にしたい。
・ジクジクしたところを掘っておくと、池になった。
 20年前にセリがあったところ、斜面を3m四方掘ると水がたまった。
・水を通さない層とローム層の間を雨水が流れる。50cm掘ると池。
・カワニナ、ヘビ、ヤモリ、、、オオタカも飛んでいた。ツミも。
・去年はノスリを見た。カラスは3000羽いるが、雰囲気が変わってきた。
・うまくお世話をする子どもらが育ってくれれば、森が戻ってくる。お年寄りだけでなく、若い人

◆多摩丘陵のイメージ

高尾、甲州街道の南から、三浦半島、円海山の北まで。境川から多摩川、北川に。

武蔵野は、武蔵野台地のこと。
文学上/歴史上の武蔵野、、、ススキ、武蔵の国の野原。
荒川/入間川から南、多摩川の北まで。
多摩川の南は、言わぬ。南多摩、川崎、横浜。
武蔵の国ではあるが、武蔵野とは呼ばぬ。

多摩川の南側は、江戸時代は、僻地、あぶない場所、川向こう。
地形も違った。武蔵野は台地、まっ平らは、崖線にジクジク水。

延々続く畑に、雑木林があり、ところどころに崖があり、
崖の下に、ハケがあり、湧水、ホタル、

多摩丘陵はデコボコしている。歩いているが、美しいと感じなかったのではないか。

武蔵野の文化と、多摩丘陵の文化が違う。後者の方が普遍性がある。

・相模原台地、境川の南側、、、
新宿から平らのところを走り、多摩川を渡ると、回りはデコボコ。
町田市〜相模大野まではまた平ら、、、相模原台地

原町田、本町田(鶴見川水系の、、恩田側の源流、、)
町田街道のところで、まっ平ら、、、境川から崎も平ら。相模原台地。

もう一つの台地、下末吉台地。今いるところは、下末吉台地の外れ。
日吉キャンパスも。武蔵野台地よりも古いので少しデコボコ。

多摩丘陵>下末吉>武蔵野台地。

海側に東京湾側に、傾斜している。
ヤガミ側、、北西かち南東に流れるァ川筋はおおぎおう木の様。

<<<本当の勉強は、言葉で覚えることではないか>>

30ページ。

・長さ70Km。多摩丘陵+三浦丘陵。三浦台地はまっ平ら、、ダイコンを作っている。
  台地を刻む谷、、、

目黒川、、川は斜めに走っている
    東京タワーも傾斜地。サワガニもいる。

武蔵野台地、、と、、相模原台地に挟まれている。

関東山地、、、多摩丘陵は、、、グリーンベルト。

ランドサット。赤いところはコンクリート。武蔵野台地、
       緑は森。多摩三浦丘陵はポツポツと緑。
       白は畑。

39ページ。多摩・三浦丘陵は、イルカの姿。1995年6月、朝起きたらイルカに見えた。

       大きな黒丸は緑地。高尾山、町田の大地沢、鶴見川源流域、
               500ha、オオタカ、ハクビシン、、リス、、
                     自然が深い場所。
      北の森、新治、三保、ズーラシア、、、
      大池子ども公園、、、舞岡公園、鎌倉逗子の緑、円海山、
      大楠山、、、小網代

右側に降った雨は鶴見川、、おおか川、、多摩川、、、
左側・・・・・・・酒匂川

鶴見川、矢上川、、、、、しんぷくじ川、、はやぶち、、
バクの形、、、肩、、が川崎。

現流域はイルカの目玉。

首都圏の中でも、歴史の中でも、自然の面でも、不思議なところ。

40p。いるか丘陵の尾根。真ん中に通っている。
三浦城ヶ島に伸びる尾根と、、、、川崎側に下作延で終わる尾根、、、川崎。
                黒川、尾根を越えると小野時川、進行時川、、ヨネッティ
                反対は平瀬川、、下りると生田緑地、犬蔵の谷戸、作延

  川崎は、多摩丘陵の尾根を抱えた街、、東側は低地、多摩川低地、、氾濫の土砂。

矢上川、、本来は多摩川。多摩川の土砂の氾濫で塞がれて、鶴見川水系になったのではないか。
直角に曲がったところ、はくさん古墳、かんのまつ古墳、に挟まれた、、
砂鉄の採るために削ったかもしれない。

鶴見川流域と、、、、境川流域、、城山が源流。さかさタツノオトシゴ。
                ことひら伝説がある。

◆国の総合計画等

・首都圏はどうやって計画されてきたか。
・日本の国は、法治国家であるから、国の計画で進む。
 戦後、計画を作って、やってきた。政府の計画、バカにしてきた。総合計画で、国が土地計画。

1950年代末、一次、、、産業拠点を作る。首都圏整備計画。

1960年代末、二全総。産業ベルト。重工。
〜〜二と三をつなぐ。新幹線。、、列島改造論、田中角栄。

1970年代、、、三全総。石油ショック。面で暮らしと産業を考える。
             流域圏構想、人がやすらいで暮らすために。
             下河辺さん、、ぱわーどリフティング。
  右上がりはお終い。エコロジスト。流域圏構想はスカ。

1980年代、イケイケトンドン、、バブルへ突入。四全総。
       たくさんの面、、、多極分散、、、横浜、川崎を大きくする。

90年代末。多軸化する。

一全総の首都圏整備計画。近郊地帯、、今の市街化調整区域、工場・大学を禁止する。
            第一次グリーンベルトの設定。農業地帯、干渉地帯。
            内側は、開発する。
 その外は、職住近接のにぎやかな街を作る。市街地開発区域。町田、、八王子等。
 →農家が反対した。武蔵野台地はまっ平ら、荒川・中川は低地。神奈川は丘陵。
  府中、小金井、草加、、、松戸、市川、、、  
労働運動、農民運動で、反対して、つぶれた。
  神奈川は、生田、子どもの国、、円海山まで。

  街になるところと、街になりにくいところをくくったところに無理があった。
  
  町田、日野、田無、、、すごいデコボコを開発する無理があった。
  多摩ニュータウン、町田の団地、、、モノレール、、小田急、、
                   リニアモーターが出来る?
  鶴見川源流1000haが焦点。

  斜面地を開発した土地は、年をとると住みにくい。
  多摩ニュータウンは人がへっている。町田の団地もストップ。

  多摩・三浦丘陵を、、、知らなかった、良さを知らなかった
  ランドスケープを無視して、、都市計画、、官僚、政治家。
 (大地の必然)

◆なぜ、多摩三浦丘陵郡を、都市計画家は、注目しなかっんたか?

 北側、川崎、町田、町田、、、大和朝廷が蝦夷征服の時の、兵站/前線基地だった。
 馬がポイント。あちこちが牧場。馬に関連した古い地名が多い。三角縁鏡。

 鎌倉時代。関西権力とは別に、文化、宗教、を作ろうとした。
 鎌倉道が通る道。軍事文化街道。

 江戸時代。多摩川の東で権力を作った。
      多摩三浦丘陵は、江戸幕府からは危険地帯だった。
      直轄領を配置して、鷹場を作った。
      危険な裏世界に落とされた。低い位置。

 開国、明治時代。横浜に外国人を閉じ込めようとした。多摩川の西側。
 丹沢、県央、三浦半島まで。外国人を監視体制の中に、、
 新しい文化、技術が、外国を通して、入るようになった。
 絹、、、町田、八王子で金持ちが出た。多摩は神奈川県だった。
 自由民権運動、自由党の動き、明治の前半は、横浜、多摩三浦丘陵が中心だった。
 東京は、薩長土肥のダサイところ。

1983年m26、、多摩地域を東京都に編入。
皇居への水、、、水源は神奈川で、玉川上水、、、口実。
横浜を南多摩がコントロールしていた。日清戦争で対立。
横浜が独立、主権を握りたかった。

神奈川県町田市、、、だった。政治的、文化的に分断された。

地べたがつながって、歴史、文化もつながったところが、
分断されてしまった。多摩三浦丘陵の一体感がなくなった。

稲城市も。

1960年代、都市に人が集中した。多摩丘陵が狙われた。
中産階級、、、大団地、、、町田、多摩ニュータウン、、、、
ローン付けにして、おとなしくしてしまえ。

洪水、鶴見川、矢上川、、、氾濫。

団地を作る時、、、調整池を作る、学校を作る、、、条件を付けた。

住んでいる人は、ますます、多摩三浦丘陵のことを知らない。
神奈川都民。多摩田園都市に住んでいて、、、
       屋根に落ちた雨は、多摩川だと思ったのが、鶴見川だった。

東急、多摩川財団。多摩川のイメージを利用した。

地べたが、どこの地べたにつながっていて、、、を知らない。
多摩三浦丘陵の記憶は消されてしまった。
 カリフォルニアみたいににしてしまえ。横浜ベイエリア、、荒井由美。

・アメリカンライフのあこがれ、、、子どもたちはアメリカ人になってしまった。
 慶応に今来ている、、、いい子だちだけど。

・バブルで見事にとんでしまった。
 昨日、日吉キャンパスで歩いていると、ジシバリ、きれいに咲いていた。
 昔は金があったから外国に行ったけど、金がなくなったので、身近を歩くようになってきた。
 宇宙人が地べたに帰ってきた。

 若者たちは、、、アメリカ人、ヨーロッパ人になりたい。
 団塊の孫たちは、、、うまく育てて、、戻せるかもしれない。

・首都圏整備計画で、多摩三浦丘陵が見えなくされた。
 江戸、開国、、第四山の手。

◆今後、全総がある?
 新しい展開を期待する。トンカチドボク部門に呼ばれる。
 ゼネコンを巻き込む、、、土木、建設、、、自衛隊、、、が、目覚める必要がある。
 地べたを掘る人が変わる必要がある。環境に目覚める。

・今マデ路線をいくか、、、、昔には戻れない。
 もう一度、暮らしを見つめて、、身の回りの自然、川、環境を以下に守るか。
 自然と共存する暮らしにいくか。

 都市の再生。自然共生型・流域圏・都市再生。
 地べたを、、環境破壊をしないで、、、地域で楽しむことを広める必要がある。

・多摩三浦丘陵群に暮らす我々は何が出来るか?
 一番、面白いことが出来るかは、ここの人たち。
 日本列島は、自然と共生して、、、都市に豊かさを求めて、都市にまとまる、、
                 郊外から逃げてきている
 地震が来たらどうなる?? 圧縮して暮らすとどうなるか? 人間がおかしくなる。
 子どもが外で遊ばないとおかしくなる。地べたに触らせない、、、

 大人は草刈りしていれば良い。
 、、、子どもたちが秘密基地を作る、、、河原でゴミだらけ、、、
   おやじおばさんが草刈りをしているだけ。こどもたちは、自然に遊びに来る。
 綱島、、、バリケン島、蟹だらけ島、、、、、、
 ピカピカの、、上流階級に、こども達に、、、味和させる必要がある。

 多摩三浦丘陵は,まだ、デコボコで、、、場所が残っている。
 田無市には残っていない。 

 そんなこどもが、、、慶応、ハーバードにいけば良い。
  土地の計画を、ランドスケープに基づいてくふ。うすく
  こども
  教育

  そんな意識を、、、知って、、大人達は、、、歩く、、草刈りをする

  側の人とネットワークを作る。  全国ネットワーク、四万十川ははいらない。

・そういう時代になってくれれば良い。

・突如、中高年だけが元気になっている。ハワイにいけなくなったから、、、元気になった。
 次の世代につながっていない。若い世代、、、

・町田、、20代のスタップを集めてシンポジウムをやりたい。
 20代のスタッフがいない。

 気付くのに遅れた人がどっと来る。とりっこ。雑木林のとりっこ。
 団塊世代の跡には、ペンペングサだと困る。

・今の大学生は、環境に興味があるが、体はアメリカ人。

・お隣りネット、、、。

・呼ぶとケンカが好きなおやじ達が来る。

◆Q&A

Q:五十嵐さん。鶴見川流域、麻生川、、、。
 川崎は流域の考えが薄い。ここ、5〜6年、黒川、、芋に会、、子どもを入れる。
 火をこわがる,,,漸次丸のタネを飛ばす、、、後ろに投げられない、、
 親もビックリしていた。子どもを鍛えることの方が先。

岸:子どもは育てるではなく、、、(動物行動学者)、、、どうやって育つかは遺伝子が
  持っている、、、言語、、ほっとおけば、言語を発明して話すだろう。
  何を学ぶかは、決まっている。、、3才の子は、結婚相手は無駄。
  20才の子には、異性を考えてダメと言っても、、無駄。
  壊れている。朝読み、、、高校1年まで本を読まなかった、、
               本よりも、自分の生活、遊びの方が面白かった
               (冒険、玉虫、、、みついけ)
  褒められると素敵になる、、、
  面白い体験をした人の方が、面白いものを話せる、、ものを書く

  小学校生は、生き物を面白いと遊ばせることをさせれば良い。
  環境問題、、、

  温暖化を教えるとか、、、、空き缶を拾わせてもしょうがない

Q:はしね、、平瀬川、、東高根森林公園、、、、、
 水が少ない、、、上下が激しい  天気の時の少ない、、雨が降ると増水

岸 都市の開発がそうなってしまった。保水力がなくなっていた。
  20年間、下水が川に流れていたので、騙されていた。

  矢上川、早渕川は、、、ますます、水が減っていく。
  流域中、窪地だらけにする。湧水を、川に戻す。

Q:早瀬川、、、、ハケの語源は?

岸:崖下に水が出るところ、、、をハケ。
  キャンパス内、通っても良いが、、、勝手には遊べない

Q:3世代、4世代、、、文化を伝えることができない環境、、、
  住宅業界の陰謀、、、

岸 混み合った電車がイヤという文化があったら、、混まないはず。
  国の陰謀、企業の、、、、結果的には受け入れている。
  イヤなら、地方に行けば良い、、、

  息子が緑地管理のフリーターをしている。
  レンジャー、、、「きたない。なぜ、ボランティアにやらせないの?」
  なぜ、自分でやらない??? そういう人ばかり、、
  でも、段々、、変わってきている

  コーヒー、、、何で100円で売る、、、そういうことを言う人がいる現実

Q:平瀬川流域、、、川底が薄い岩盤、、、ダイナマイトで、、、、
  親水公園で、、、でも水に親しめない

岸 岩盤は基層。そういう条件下で、親しめる場所にすれば良い。
  多摩三浦丘陵は、基本的にはドロの川。岩の川にしてもなじまない。

Q:平瀬川と矢上川の分流点。
 50〜60年たったら、斜面崩壊? 理由?
 ヨシ、、ふじづる、、、、刈って良いのか? 放置は自然か?

岸 自然のバランス論、、、、自然は秩序あるが、、、いつも変動している
                         偶然と、、、
  全てが照葉樹林ではい。山火事、、、雑木林もあった。
  放置すれば別な問題。山火事はないから、、、

  危険があって、みんなが不愉快だったら、ササ、藤蔓を切れば良い、、、
  切ったら何が起こるか、、、専門的なビジョンがある。

  ほっとおけば、、、孟宗だけ、、、
  手を入れて良いに決まっている、、、、

以上、文責:竹井

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