日時 2002年12月14日(土)11:00〜12:15
場所 井田病院1号館・2F講堂
出席 多数
概要
1.良かったこと
・会の運営がまとまり良く運営され、楽しみながら作業や観察会が行われたこと。
・意見の相違による分裂や、けんか等が無く和が保たれたこと。
・全体的にはスケジュール通り実施され、工事の方もほぼ予定通り進んだので良かった。
四季の野鳥観察会、水中生物の観察、岸先生の講義など印象的でした。
・毎回の出席が楽しみだった。次に何があるのかも楽しみだった。
2.会の進め方について
課題等については、運営委員会で進め方等を検討し、その後、みんなで議論して
決めていくことが確認されました。
1)全体
・ゆったりとした気分で、遊び心を持ってやっていこう。
・そもそも雑木林維持は農作業の合間にやっていた。力を入れすぎないこと。
・会全体の活動(幹)をしっかり決めてから、観察会等の内容(枝葉)を。
2)維持管理計画策定の必要性
・参加間もないが、維持管理にどのような計画が有るのか、無いのか知りたい。
・井田山の将来像が描けてないため、長期スパンの作業計画が無い。
(間伐、枝打ち、下草刈等)
・専門知識に欠けるため保存種の樹木、草木が伐採された。
・「里山管理とは何ぞや」をもう一度。自然観察の意味も考える必要あり。
・10年、15年という長期的な視点で、しっかりとした、先を読んだ計画が必要。
・森のあり方の検討も必要。地球温暖化防止/CO2削減の観点も踏まえて、森からの資源
のCO2固定、木質バイオマス、ゴミになるなら切らない等、循環を考えた利用方法の検討
が必要。
3)情報共有、意思決定のプロセス
・井田山をどうするのか、コンセンサスをとる必要がある。
・川のところの草刈りも、誰がいつ、どう決めているのか。
・決めたことを周知し、みんなで確認、了解した上で実施する必要がある。
・運営委員会等で決まったこと、全員にきちんと伝わっているのか。
・多摩では時間をかけて、次のステップで実行している。
@調べて、A何を切るか決めて、B全員で確認して、Cそして切る。
・パソコン/インターネットは、補完のツール。それだけではダメ。
4)運営等について
・毎回の終わりに「締め」を必ず行うこと。お茶の一杯もある意志疎通の場とする。
・「軍手を会で購入して」と言う人もあるようだが、消耗品は各自用意が原則では。
初参加、飛び込みの人への考慮は別途必要だが。
・若い人が少なく(会員およびイベント参加者)井田山の将来が懸念される。
・行事が多かった。
・行事の担当性は良かった。
・広報。「東横沿線」。古い井戸の特集もあった。畳屋に古い写真もある。
・頂上どんぐり広場の掲示板の活用。
・イベント担当の他に専門分野別担当(樹木、草木、野鳥、昆虫、蝶等)を設けて樹木の
伐採、草刈、種まき等に際して意見交換を行う。
3.井田病院として(井田さん)
・最近、ますます動きやすい環境になってきている。
・案内看板等で周知もしている。
・先日、病院の方から犬の散歩が入ってきた。
病院も犬禁止なので、病院の方からの入口看板に「禁止」表示も必要かな。
・どんぐり工作、写生、写真等、病院内にスペースはあるので展示して欲しい。
今は、自分(井田さん)のどんぐり工作を展示している。 (ピアノの上です)
・市民交流委員会、院内ボランティアもあるので、交流、連携も良い。
協力的な人が多いので、いろいろ出来るでしょう。
4.他区との連携
・7区の交流会。横のつながりの役目。
・役割分担として、渉外、外との窓口が必要。
5.維持管理の内容について(案) 牧内さん講演
・都市緑化基金の植樹のところには、土留めが必要。
・枝打ち、下草刈(特にアズマネザサ)を行いドングリ等の若木の生育をうながす。
・老木(樹医と相談?)や必要の無い常緑樹(ネズミモチ等)を間伐して明るい森にする。
・井田山のシンボルの樹木を4〜5本決める。
(かっての井田堤の桜や井田の大イチョウに将来該当出来る樹木を選定する。)
・井田山に子供達が入り易いように長寿荘前以外にも出入り口を設ける。
・トンボの池上部に住む下水道未使用家庭に下水道使用の促進を働きかける。
・井田山〜伊勢台斜面の散策路を設けると同時に伊勢台斜面も整備する。(行政と育てる会)
・昭和橋上部〜大正橋の下側にかけて鯉等の魚が住み易いように川底に凹部を設ける。
(行政・神奈川県)
6.自然観察/調査関連
1)参加人数
2)全体
・ちょっと、プログラムが単調で準備不足。講師陣充実、アイディア出しが必要。
・会員外の事故対策。夏のキャンプの時は保険をかけてもらった。
川崎市のボランティア保険適用には何らかの名簿作成が必要。
「育てる会サポーター」、「井田山を楽しむ会」等?
・特に人が歩くところ、散策路の近くの草花、樹木に名札を付けよう。
3)野鳥(石井さん)
・地形が変化に富んでおり植生も多様。2001.12からの観察では、32種類確認。
これだけの面積では素晴らしい種類。(生田緑地は80数種だが珍種も多い。)
・野鳥のためだけでなく、草、雑草の大切さも学んだ。
・基本線は「ずーと井田山を見守る」で会を重ねて深めていきたい。
新しく参加してくる人との知識の差等が出てくるので、今後の運営をどうするか。
・1年目は様子見であったが、最後の鳥合わせの時に、参加者に絵を書いてもらうなど、
いろんな方法があり、やっていける。
・落ち葉かき。カントリーヘッジ、土留めに。食物連鎖を考慮。
・木の実がなるいろんな草花、樹木が大切。
4)水関連(青山さん)
・水質検査の機材は揃った。仲間を増やすことと、実施の明確化が必要。
・矢上川クリーナップの枠組みだと粗大ゴミを扱えない。でも少しは引き上げたい。
5)どんぐり工作(本田さん)
・子ども参加が少なく残念だったが、大人が子ども心で楽しめて良かった。
6)夜の昆虫観察&親子キャンプ。
・参加者をお客さんにしない工夫が必要。
準備、遊びも含めて、一緒に参加してもらうプログラムが必要。
反面、子育て中の親子にとっては、ポンと来て、据え膳的に何もしないでも、
楽しめるという「魅力」もあるでしょうから、兼ね合いが難しい。
7)その他
・井田山を対象とした写生会(特に小中学生対象)、写真撮影会を行い、展示会を井田
郵便局、横浜銀行、川崎信用金庫、城南信用金庫、JA等各元住吉支店で行う。
・井田小学校、井田中学校等で理科の観察会、図工の実習場として井田山を使用して
もらう。(巣箱の製作、取りつけ等)
以上、文責:竹井
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