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きまたま日記

─── 1999年09月下旬 ───
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1999年9月21日 (火)

♪ 出産の経過

忘れないうちに、ちょっと書いとこうと思います。

(もしや・・・)と思ったのは、9月16日の22:00ごろ。
お腹が定期的に強く張るのを感じたので、時間を計るとぴったり6分間隔。
しばらくすると、その張りが弱い痛みへと変わってきたので、
(いよいよ明日あたり出産かな〜)と思い、
とりあえず寝ることにした。

ここで慌てたりしないでさっさと寝てしまうところが
いかにも経産婦らしいのだが・・・なにしろ出産は体力勝負だからね。

そうやって少し眠ったものの、
夜中の3:00ごろから、痛みで ふっと目がさめるほどになったので、
詰めておいた入院用荷物の確認や、シャワー、メール書き、
床掃除、冷蔵庫の中身の最終チェックなどを済ませておく。

6:30になったので床を上げ、病院と実家に電話をし、ダーリンを起こす。 それから、(ここまでムキになって働くこともないかなぁ)と思いつつ、 やっぱり洗濯もしておく。
この時点で、陣痛はきっかり10分間隔。
しかも、痛いときと痛くないときとがはっきりしていて、
なかなかいい感じの痛みである。

7:30ごろ、迎えに来てくれたおばあちゃんに倫太郎を預ける。

8:15、タクシーを呼ぶ。 「前回のお産のときは、  後から陣痛室にはいって来た人たちに追い越されて悔しかったから、  今度は5人くらいゴボウ抜きにしたいなあ」 などと冗談を言いつつ、病院へ。 ダーリンの時計で計ると、およそ7分間隔の陣痛になっている。

9:00、病院で手続きを終えて病棟へ。
すでに5分間隔の陣痛になっているので、廊下を休み休み歩く。
陣痛室に案内されて、すぐ手術着みたいな服に着替え。
ところが、ベッドに横たわってすぐ、
お腹の中で�爛椒轡絅鱈瓩箸いη卜�音がして破水してしまった。
ナースコールする。

「先に破水したから、産まれるの早いかもね」

と助産婦さん。それからふと、シーツを換える手を止めて

「あ、・・・羊水が濁っているなぁ」

とぽつり。
なんでも、 羊水の中に赤ちゃんの胎便が出てしまっているようだ・・・とのこと。
胎便が出るのは、赤ちゃんが何らかの理由で苦しんでいるからで、
まあ、心配するほどのことではないけれど、
あんまりいい状態というわけでもないらしい。

助産婦さんが去った後、(赤ちゃん、大丈夫かなあ・・・、持つかなあ) という不安が少しだけ胸をよぎったが、その後は

「早いかもね」

という予想のとおりで、
あれよあれよという間にお産は進んでゆき
わずか3時間後には次男が誕生していた。

こう書くと、さくっと余裕で産んでしまったようだが、
まあこれが痛いのナンノ、
今思い出そうとしても、どうしても思い出せないほどの苦しみだった。

当初の希望どおりの「ゴボウ抜き」だったのだが、
陣痛室のほかのベッドにいた女性たちは みな初産婦さんだったので、
この世の終わりみたいな私のうめき声を聞きながら
(あんなになるのか・・・?)と、
仕切られたカーテンの向こうで恐れおののいていたらしい。

出産後、ちょっと落ち着いてから知らされたのだが、
実は、今回は赤ちゃんの首にへその緒が巻きついていたということだった。
こういう状態だと、赤ちゃんが出口の方へ降りてくるに従って、
じわじわと首が絞められてしまうのだそうだ。
なるほど、苦しいはずだ・・・。

スピード出産で良かったと思った。

分娩台の上で、産湯につかっている ホヤホヤの赤ちゃんを眺めていると、
妊娠中の主治医だったK先生がさっそうと入って来て、

「おめでとう! あっけないお産だったね」

とねぎらいの言葉をかけてくれた。

「ありがとうございました。今回も大変かなあと思ってたんですけど」

と言うと、

「そりゃあ、ひとりめよりふたりめのほうが楽だよー。
でなくちゃ、もうひとり産もうなんてだれも思わないよ」

と先生。
なんだか、試合の後の運動選手とマネージャーのような、
センチメンタルな気分になってくる。
できればこの場で、先生とふたりきりの祝杯を
あげさせてもらいたいような・・・
でも、クールでおいそが氏のK先生は、
そのままさっさと行ってしまわれた。
しくしく。

傷を縫合してもらったあと、
「面会」と称してダーリンと赤ちゃんが入ってくる。
倫太郎のときとは違って、私もダーリンも実に淡々としている。
ふたりめだし、妊娠中から性別がオトコだとほぼ分かっていた、
ということも関係してるんだろう。
でも、まあ、とにかく終わってほっとしたし、
無事に産まれてくれてとても嬉しいことに変わりはなかった。

「疲れたでしょ?」

と私。(なんで私がねぎらうんじゃ)

「そうでもないよ。ご苦労さま」

とダーリン。
それから、どっちににているだの、なんだのかんだのと
楽しい夫婦の会話が続く。

♪ 命名

(8月28日のメモ)

生まれてから2週間が経とうとしている。
名前も決まろうとしているところだ。

いろいろな候補を挙げて 紙に書き出してみたのだが、
夫婦の間でちっとも意見が合わず、
パパが祈って決めたという「聖哉(せいや)」に
ほぼ決定、ということになりそうだ。

パパ曰く、

「これは、�狎擦覆襪�な、聖なるかな�瓩箸い�
黙示録の中の、神様をほめたたえる言葉からとった」

名前らしいのだが・・・
うーーーーん、ピンとこないなあ。

まさに
「この子の名はヨハネ」
「えぇぇぇぇぇぇっ?」
っていう気分だ。

それに、一昔前にはやったアニメの名前みたいで、
ちょっと嫌だし。
(ぶつぶつ)

それはさておき、
よく飲み(毎回100cc)よく寝てくれる子なので、母としては大助かり。

♪ 出生届け

(8月31日のメモ)

いよいよ明日までに役所に名前を届けなくてはならない・・・
そう思ったら、昨夜は眠れなかった。

「聖哉」くん。

君は、「島田 聖哉」くんだよ。

赤ちゃんの顔を見ながら、何度かそう呼びかけてみた。でも・・・
どうしてもどうしてもこの名前だとスッキリしないのだった。
私以外の人は、みんな気に入っているみたいなんだけどなあ。

というわけで、教会の礼拝が終わったと思われるころに、
ダーリンの携帯へ電話してみた。

「おこんないで聞いてね。
あのさ・・・名前、どうしても気に入らないんだけど・・・」

「もうみんなに発表しちゃったよ」

「・・・」

「�犒短模梱瓩�いいわけ?」

「・・・・うん・・・」

「じゃ、それでいいよ」

後略。

かくして、生後14日目の朝、
赤ちゃんの名前は�狹臈� 恵嗣郎�瓩乏猟蠅靴拭�

十字架の恵みによって、御国のあとつぎにしてください、
という親の願いが込められている名前。
画数は多いし、読みがなは必要だし、
誰もいいとは言ってくれなかったんだけどさ〜。

出生届の名前の欄に記入してあった�狎産鉢瓩�
二本線を引いて消し、何ヶ所か訂正印を押して役所に提出。
そんな書類を受け取るのは、役所の方でもはじめてだったらしいけど、
これでようやく心は晴れ晴れしたのだから いいのだ。うん。


1999年9月22日 (水)

♪ 命名 2

そうそう、�犒短模梱瓩廊爐韻い靴蹐Ν瓩汎匹澆泙后�
妊娠中からずっと温めていた名前なので、
私としてはとても愛着があります。

でも、ときどき間違えて

「けんしろうくん!」

とか呼んじゃうけど。(誰も気づきません)
ちなみに、お祝いに駆けつけてくれたおじいちゃんに
命名の説明をしたときも、

「へいしろう、か?」

とか聞き返されていました。(漢字も教えたのにな〜)
実家の近所のおばちゃんにいたっては、いまだに

「せいやくん!」

とか呼んでるらしいし。
前途多難の様子ですな。

♪ マタニティブルー

出産前後のメモを整理していたときに思ったんだけど、
やっぱり、マタニティブルーって 本当にあるみたいなんだよね。
しかもこれ、ものの本によれば、何度か定期的に訪れるものらしいです。

私の場合は、産んでから3日目の滅入り方が一番ひどくて
その時 ノートに書いていたものを見ると
なんだか笑ってしまうくらい深刻なんである。↓

「誰もこの新しいいのちの誕生を喜んでいない」
「振り回されているのは、なによりも私自身である」

いやはや一体どうしちゃったんだろうって感じなのだが、
そういえば倫太郎を産んだときは

「私は、もう私ではなくなってしまった」

とか言ってたもんな。
ここまでくると、哲学の香りさえ漂うのでありました。

けっこう微妙なホルモンのバランスによって、
自分の心が保たれていたのかと思うと、不思議な気もします。


1999年9月23日 (木)

♪ エンドレス
  1. 恵嗣郎が泣く。~ 「ふええん、ふええん、ふええん」
  2. 駆けつけた倫太郎、笑顔で叩く。~ 「あかちゃん、どうちたの〜〜ん♪ ばんばんばんばんっ」
  3. ママ、逆上。~ 「倫ちゃん!! ばんばんしちゃだめ、って、言ってるでしょっっっ!!」
  4. 即座に許しを乞う倫太郎。~ 「ママ、ごーしゃい」「わるいこと、ちない」「もう、ちないから」
  5. 和解成立。~ 「うん、もうしないでね」「ちない」「えらいね」
  6. ・・30分経過後、はじめにもどる↑
♪ バーバパパ

「おばけのバーバパパ」をよむと、
どうも「すあま」が食べたくなって困る。 色も形も似てるんだもん。


1999年9月30日 (木)

♪ 親の時間を食べて育つ

じじばばを見ててスゴイと思うのは、
倫太郎と一緒にいるとき、「いつも喜んでいる」っていうところ。
喜んでいるっていうか、楽しんでいるっていうか・・・
まあとにかく、じじばばに遊んでもらった日の、
倫太郎の満足そうなことといったらない。

いやあ、私も見習わなくちゃ。

そういえば・・・

「子どもは親の時間を食べて育つ」
・・・そんな言葉を、こないだ誰かから聞いた。

本当にそうかもしれないって思う。
いやいやしぶしぶじゃなくて、
喜んで差し出された時間は、
子どもにとって なによりのご馳走になるんだろうな。

愛ってやつよね。


以上、4日分です。
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のこちゃん