今回は4月3日に車でカトマンズ近郊の世界遺産を一日で4ヶ所巡るという駆け足観光でのスナップである。すでにカトマンズ渓谷の世界遺産であるカトマンズのダルバール広場やスワヤンプナートは各一章ずつ割いて掲載したが、この写真紀行も少々長すぎたので この辺で4ヶ所(ボタナート、パシュパティナート、バクタプル、パタン)をまとめて最終章としたい。それぞれの世界遺産は各自さまざまな歴史を持ちネワール文化、芸術、宗教が今に息づいており、興味が尽きないが一日で見て回るには時間が足りなかった。例によってここでも歴史的建造物や工芸品を写真に撮ると言うよりは興味がある被写体にカメラを向けたスナップが主体である。 これでカトマンズ盆地にある世界遺産7ヶ所の内チャング・ナラヤンを除いて全て回った事になる。 それにしてもこのネパールという地になぜこの様な世界に誇れる文化が生まれたのかということに興味がそそられる。 |
ボダナートのチョルテンと男 4月3日朝 旅行社 Mt.Fujiによって手配された車が我々をホテルでピックアップし 最初はネパール最大の仏塔(チョルテン、ストゥーパ)があるボダナートに向かう。 |
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巨大ストゥーパとハト この仏塔は高さ約36mあり、世界のチベット仏教の中心地であり、中にはブッダのお骨(仏舎利)が埋められているという。 |
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仏塔上の子 仏塔の中段には仏塔を取り囲むようにかなり広いスペースがあり一周出来る。 仏塔を中心に土産物屋が周囲を取り囲んでいる。 |
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祈る人 |
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瞑想する人 チベット仏教に帰依し祈りや瞑想に耽っている様な外国人旅行者がいたるところにいる。 |
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マニ車とイヌ 仏塔の下にはマニ車が延々と続き人々が時計回りにマニ車を回していく。 尚 横たわっているイヌは死んでいるのではなく寝ているのである。やせ細っているわけではなく 結構食事を与えられているようである。道を歩いていると道路端で皿に食べ残しのようなものを置いているのを良く見かけるが 多分イヌに与えるものであろう。我々を乗せてくれた車のドライバーにイヌが多いことを聞いたらネパールの人は犬が好きだからと言うのが答えだった(!?)。 |
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パシュパティナート ボダナートから左程遠くない所にあるパシュパティナートを訪れる。ここはカトマンズにあるシヴァ神を祭るネパール最大のヒンドゥー教寺院であり、インド大陸四大シヴァ寺院の一つでもある。 |
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パシュパティナート寺院入り口 ここからはヒンドゥー教徒以外は立ち入れない。 |
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火葬 寺の横を流れるバグマティ川に隣接した火葬台が複数あり、灰は川に流される。この日も一組の火葬が行われていた。バグマティ川はインドのガンジス川に通る聖なる川であり、遺灰をこの川に流すのがネパールのヒンドゥー教徒の願望である。 |
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リンガ 中央に祭られているのはシヴァ神の象徴 リンガ(男根)であるが、この女性は何を悲しんでいるのであろうか? |
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パシュパティナートの丘 パシュパティナートの丘に上る。天気が良ければヒマラヤの山々が見えるそうだが、この日はあいにくの天気で雨が降りそうな陽気だった。 |
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パシュパナートの牛 ここはイヌよりもウシがゴロゴロしている。 ヒマラヤのヤクとは大違いである。 |
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バクタプル ダタタラヤ広場 パシュパナートから車で1時間ほど走り カトマンズの東に位置し12世紀から15世紀まで全ネパールの首都であったバクタプルの町を訪ねる。 |
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ネワール建築のお土産屋さん 独特なネワール建築の窓のある店で陶器を売っているお土産屋さん。 バクタブルは陶器で有名な所でもあるそうだ。 |
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孔雀の窓 | |
窓から顔をだす孔雀でなくニワトリ | |
お向かいさんとご挨拶 | |
バクタブルの商店街 ここも相変わらずバイクが走り回っている。文化遺産都市であるなら、車両進入禁止で歩行者天国にした方が街にとっても良いと思うのだが。 |
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赤いサリーの少女(車窓より) 突然の雨。バクタプルは昔は首都であった所でもありかなり広い。ダルバール広場の方に車で移動する。天気が悪くなり雷も鳴る。 |
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パクタプルのダルバール広場 近くにはタマディ広場もある。 |
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タルバール広場の塔 上がってみるが手摺りもない結構急な階段である。 |
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塔の上からタルバール広場を望む | |
狛犬の原型? 日本の狛犬の原型のような鋳造物が色々な所にある。 |
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タルバール広場の青いサリーの老女 タルバール広場に面したレストランで昼食を取ることにする。 |
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タルバール広場の赤いサリーの女 |
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雨上がりの一時 | |
世界遺産でデート またカーマ・スートラの彫刻のある寺院でデート。このカップルは多分ここの市民であろう。パクダプルの旧市内に入るには外国観光客の場合は1500Rs(1500円ほど)取られるが、ネパールの平均生活水準からすれば非常に高額である。 |
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パクタプルを後に最後の目的地パタンに向かう | |
パタン カトマンズの南にある古都パタンの正式名はラリトプルと言いネパール第3の都市である。西暦299年にヴィール デーヴァ王により設立されたカトマンズで一番古い都市である。ネパールで有名な芸術家、工芸家を多数生み出しており、今でも美術工芸の職人が多くいると言う。 |
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パタンのダルバール広場に向かう ダルバール広場はカトマンズやパクタプルにもあったが かって王宮があった所の広場のことを言う。周辺にはチベット仏教やヒンドゥーの寺院が集まっている。 |
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雨のダルバール広場旧王宮 Chowk内の赤いサリーの女 | |
雨のダルバール広場旧王宮 Chowk内の赤い服の男 | |
ダルバール広場王宮前で雨上がりの日向ぼっこ |
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水汲み場 寺院エリアによくこういった水汲み場があるが、単なる水汲み場なのか神聖な宗教的な意味を持つ沐浴に使う水汲み場なのかは分からなかった。 |
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赤い帽子の老女とカップル |
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歴史建造物の土産物屋とキッチン 建造物がかなり老朽化しているのでこれから世界遺産として維持保存していくのが大変だろうと思った。 |
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クリシュナ寺院 17世紀にSiddhi Narshingh Malla 王により建てられたと言う。パタンのダルバール広場でひときわ威容を誇る寺院である。 |
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ダルバール広場 ネパールの寺院の面白いところはチベット仏教とヒンドゥー教が同じ広場に点在していることである。日本も明治以前は神仏混淆が一般であったが。 駆け足でカトマンズ盆地の世界遺産を回ったが事前準備も足りず、ちょっと消化不良気味の観光だったが、ネパール・ヒマラヤの旅もこれで無事終わりそうである。 だらだらと長くなってしまいましたが、最後までお付き合いしてもらい有難うございました。 The end |