カナイマからアンヘルの滝(エンジェルフォール)へボートで行き元旦をエンジェルフォールで迎え ラトン島で一泊するツアーに参加した。しかし事前の勉強が足りずこれほどの水難に遭遇するとは思わなかった。行きも帰りもカメラをいかに水から守るかに専念して写真を撮るどころではなかった。さらにあいにくエンジェルフォールでは天候が良くなく滝口は雲に覆われていた。それでもなかなか経験できないような冒険ツアーだった。 帰ってからカナイマ湖の滝巡りもできた。 |
ウカイマの滝 EOS 5D 2012:01:01 23:11 ウカイマの滝の先からボートでカラオ川、チュルン川を進みエンジェルフォールのある悪魔の谷に向かう。ツアーはボートに12,3人が乗り 4時間半程の行程である。 |
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クルン、クサリ テーブルマウンテンを彼方に見て途中ボートを降りて歩く EOS 5D 2012:01:01 23:57 乾季のため途中川底が浅いところがありボートを降り30分程歩かなければならない。手前の二人はカリフォルニアから来た親子で お母さんは82歳で若いころからのバックパッカーで世界各国90カ国以上行ったことがあるそうだ。足が悪いのによく頑張って歩いていた。娘さんは自然保護監察官のような仕事をしているそうでギアナの自然にも詳しい。 |
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ボートが来るまで一泳ぎ EOS 5D 2012:01:02 00:40 アイスランドから来た60歳の夫婦は60歳を記念して今回エンジェルフォールに来たそうだが ご主人は水があると裸になって泳ぎだす。日光に飢えているようだ。 夫婦でロライマ山も登ったそうで すごいスタミナ夫婦だ。 |
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ボートの綱渡り EOS 5D 2012:01:02 00:54 ボートの乗組員はみな若いが優れた技量の持ち主だ。 途中操舵手が交代するのだが 猛スピードで走ってバウンドしているボートの舳先を器用に歩いて前と後ろのポジションを交代する。 |
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ボートの綱渡り EOS 5D 2012:01:02 01:00 今度は後ろの乗組員が船先のポジションに交代する。 |
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何だろうこの人 EOS 5D 2012:01:02 01:36 途中小さな滝のある所にボートを着けてランチタイム。すると別ボートのガイドのふんどし一丁の堂々たる体格のペモン族のおじさんと思しき人がみんなと記念撮影している。 |
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水難の予感 EOS 5D 2012:01:02 01:58 ボートはかなりのスピードで 我々は常にバケツの水をかけられているような状況だ、たまにドラム缶の水をぶちまけられるようなひどいこともある。 服や登山靴は水浸しで ゴアテックスの帽子でカメラを守り写真を撮るどころではなかった。 カメラの液晶が白く曇ってきてレンズも もやがかったようになり 何とかエンジェルフォールで写真を撮れるようにとカメラをかばうのに必死だった。 |
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難所 EOS 5D 2012:01:02 02:59 何箇所か岩や流れが急な難所があり、ヤマハの船外機がうなる。 |
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難所 EOS 5D 2012:01:02 03:00 船先の操舵手が上手に岩などを櫓で避ける。 |
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チュルン川のサギ EOS 5D 2012:01:02 03:28 チュルン川に入ってくるとハミングバードやコンゴウインコなども見受けられるようになってくるが バウンドするボートから撮るのはかなり難しい。 |
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アンヘルの滝(エンジェルフォール) EOS 5D 2012:01:02 05:21 悪魔の谷に入りラトン島の近くでボートを降りライメ展望台があるところまで歩く。 実は膝を捻挫していたので自分はそこまでは行かない予定だったのだが ボートを降りると82歳のお母さん以外は全員皆歩き出したのでそのまま一緒に登る事になってしまった。 滑りやすい木の根などがあるジャングルでまた地獄の特訓かとうんざりしたがアウヤンテプイの登りよりはましだった。1時間半後何とかライメ展望台まで到着したが、あいにく天気が悪く滝口の方は良く見えなかった。 |
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アンヘルの滝(エンジェルフォール) EOS 5D 2012:01:02 05:21 乾季で水量は少ないのだが滝つぼの方では確かに滝はガス状になり滝つぼはない。 ここから15分程で滝つぼまで行けるのだが、この時は滝つぼまで行くのは危険ということで立ち入り禁止になっていた。 |
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アンヘルの滝(エンジェルフォール) EOS 5D 2012:01:02 05:22 確かに滝つぼは暴風雨のようになって危険そうである。 |
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アンヘルの滝(エンジェルフォール) EOS 5D 2012:01:02 05:24 ライメ展望台で記念撮影をした後 自分は早めに下山することにした。経験上足を痛めている時の暗くなってからの下山は非常に危険だからだ。 |
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アンヘルの滝(エンジェルフォール) EOS 5D 2012:01:02 07:17 アンヘルの滝(エンジェルフォール)は世界最長(979メートル)の滝で、一般に知られるようになったのはアメリカの探検飛行家(金などの鉱脈を探していた)ジミー エンジェルによって1937年に発見されてからのことである。この時彼らはアウヤンテプイ頂上台地に不時着して頂上台地を11日間ほど彷徨い 偶然エル ぺニオンの岩山の上辺りから降りることが出来そうなルートを発見したが 現在もそのルートが通常アウヤンテプイに登頂する唯一のルートである。 2日程前この滝の横をザイル一本で降下することになっていたヘンリー ゴンザレスのチームは無事降下出来ただろうか、降りて来るところを見たかったが。 |
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アンヘルの滝(エンジェルフォール) EOS 5D 2012:01:02 07:17 チュルン川からアンヘルの滝を望む。 ボートを降りた所に戻るが 4,5人戻っただけで 他の皆がなかなか戻ってこない。いやな予感。 |
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アンヘルの滝(エンジェルフォール) EOS 5D 2012:01:02 07:19 暗くなってきてようやく皆戻ってきたが川向こうのラトン島に行くボートが来ていない。 いよいよ暗くなった時 とうとうガイドが裸になり急な流れの川に飛び込み向こう岸まで泳ぐ。急流に流されながら何とか向こう岸に泳ぎ着いたときは皆拍手喝采。ようやくボートが来たが周りは闇。この急な流れを真っ暗な中ボートで向こう岸に渡るのはかなり危険で横転する可能性がある。肝心な時にライフジャケットがボートにない。これはかなりヤバイと思い一眼レフからメモリーカードを抜き取り内ポケットに入れ登山靴の紐を緩めた。ボートが横転した時はまずカメラを手放し登山靴を脱げば助かる見込みがあると思ったからだ。皆も不安になっているのが分かった。 最初向こう岸にヤマハの船外機がウンウン唸って突入したが2人ほどが腰まで水に浸かって何とか上陸できたもののボートは流され 躁舵手の怒号で方向転換し今度は下流の少し離れた船着場に何とか着くことが出来た。皆口々に怖かったといっていたが これはアドベンチャーツアーの余興だったのか? 翌日ガイドの人に昨日のはよくあることなのかと聞いたら そうだと言う。ただあんな暗くなってから渡ったのは珍しいと のたもうた。 |
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ラトン島 ハンモックでの寝ごごちはどうだったかな? EOS 5D 2012:01:02 20:31 ラトン島での夕食はこんな大きな骨付きチキン(?)のモモ肉は食べたことがないというような代物で自分はすべて食べる事が出来なかった。82歳のお母さんを始め皆きれいに食べているので 恥ずかしくなり残ったチキンの皿を自分で炊事場に持って行った。 ポルトガルから来た青年の一人は日本語を勉強しており近々日本に留学したいと言っていた。日本のアニメに詳しく ドラゴンボールなどに話が弾んだ。相棒はアナコンダと揶揄され余ったチキンをもう一皿食べたが まさにアナコンダが鶏を丸呑みするかのようであった。カリフォルニアの親子やアイスランドの夫婦などとO君のウルジェン村での一世一代の演技の話などして盛り上がりラトン島の夜も更けた。夜ハンモックで寝付けず何度も寝返りして一度ハンモックから落ちたが下は砂で痛くはないが砂まみれになってしまった。 |
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帰路 EOS 5D 2012:01:02 20:44 翌朝も天気は良くなく エンジェルフォールの頂上付近は雲に覆われている。また4時間半水しぶきを浴びると思うとぞっとするが、帰りはカメラレインコートをカメラに装備しレインウエアを着て固定サンダルに履き替えるなど防御する。 |
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帰路 EOS 5D 2012:01:02 21:53 帰りも相変わらず水しぶきとの戦いである。 |
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帰路 EOS 5D 2012:01:02 22:33 カリフォルニアのお姉さんが「Tokyo あそこにハミングバード」とか言って僕が鳥に興味があるので教えてくれるのだが、この水しぶきの中ではカメラを簡単には向けれない。Tokyoは僕が東京在住なのでそう呼ぶらしい(O君は神奈川である)。 この森林は飛行機事故か何かの山火事で燃えたため他のジャングルに比べて若いなどと自然保護監察官らしい観察意見を述べていた。 これから日本に帰るまであと4回も飛行機に乗ることになるなと思うと気が滅入る。 |
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帰路 EOS 5D 2012:01:02 22:41 また途中陸路を30分ほど歩いて もうちょっと乗れば もうすぐカナイマだ。 右のアナコンダ君は昨日食べ過ぎたのか今日は元気がなくボートの中では相棒に肩を支えられていた。82歳のカリフォルニアン マザー(マム)は元気一杯、娘さんが皆とメールアドレスを交換していた。観光気分で行ったのだが思った以上のアドベンチャーボートツアーだった。 |
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ボートツアー集合所までの道すがら EOS 5D 012:01:03 00:09 何か目玉みたいなものがあるので近づくと。 |
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ボートツアー集合所までの道すがら EOS 5D 012:01:03 00:09 よく見ると蝶でした。 |
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ボートツアー集合所までの道すがら EOS 5D 2012:01:03 00:25 よく見ると赤い花にハミングバード(ハチドリ)が蜜を吸っているのが見える。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 03:57 ロッジに戻るとP氏が午後からカナイマ湖の滝を見に行くショートトレッキングに出掛けると言うので準備する。ロッジのカフェバーの傍のボート乗り場からボートでアナトリー島まで行き そこからエル サボの滝などへトレッキングすると言う。途中カナイマ湖の滝をボートで巡る。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 03:58 コロンドリナの滝。 カナイマ湖にはウカイマの滝、コロンドリナの滝、ワダイマの滝、アチャの滝などがありアナトリー島には滝の下を歩けるエル サボの滝などがある。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:00 ワダイマの滝。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:01 アチャの滝は水量が多く見ごたえがある。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:01 アチャの滝に架かる虹。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:02 アチャの滝に架かる虹、この辺りの滝は晴れていればいつも虹が架かっているようだ。エンジェルフォールでは虹を見れなかったので シャッターを押しまくる。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:02 アチャの滝に架かる虹 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:06 アナトリー島に上陸してアチャの滝を望む。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:34 アナトリー島からビーチを望む。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:29 アナトリー島よりこれから滝の下の遊歩道を渡ることになっている エル サボの滝を望む。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:45 エル サボの滝の下の遊歩道。これでも結構水しぶきはかかる。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:53: エル サボの滝。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 04:55 エル サボの滝。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 05:34 アチャの滝。これでは滝に入ればα55もダメにしてしまいそうだったので入り口で待機することにした。O君とP氏は海パンになって入って行った。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 05:37 女性も水着になって入って行く。 |
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滝の裏から見ると。 RICOH 2012:01:03 05:38 相当な水量だ。 写真はO君提供。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 05:38 岩にカメラを置いて低速シャッター。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 05:44 O君とP氏が生還。かなりの大量の水を浴びたそうだ。 P氏はシャワーの代わりか頭や体を洗っていた。 |
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カナイマ湖の滝めぐり α55 2012:01:03 05:56 滝巡りを終え水浴びでさっぱりしてカナイマ湖を帰路に着くボート上のP氏と少年。 |
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旅の終わりの一杯 α55 2012:01:03 06:08 滝巡りをしている頃からのどが渇いて水分補給がなかったため熱中症にでもなったかなと思ったが ようやく水分補給が出来た。 やはりビールは旨い。 これで旅行日程をほぼ終えたことになるが結構過密スケジュールであった。この日疲れて夕方から寝てしまって 夕食で起こされたが胃が目覚めていなかったのかビールと野菜の油いためを添えた魚料理を一口食べた途端お腹がおかしくなりトイレに駆け込む。 |
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カナイマ飛行場よりシウダー ボリバルに飛ぶ α55 2012:01:04 03:27 カナイマからのセスナのパイロットはまたあの突撃パイロットであった。 シウダー ボリバルに着いた時 カナイマで買ったお土産の帽子をまたセスナに置き忘れてきてしまったのを後で気がついた。 よくよくこの突撃パイロットとは忘れ物に縁があるなと思った。 腹具合が悪く足も痛く体調不十分のままこれからカラカス(一泊)、ヒューストン(一泊)、機中一泊で成田と過酷な帰路に着くことになる。 |
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ヒューストン空港の朝日 Galaxy S 2012:01:05 23:27 実はこれからの帰路が地獄の特訓最終章とでも言える程自分にとっては一番過酷な行程だったのだが 写真もないし思い出したくもないので割愛させていただく。 今回の旅はこれで終わりだが アウヤンテプイ、そのふもとの村々とペモン族の人々のことを想うと 飛行機が2倍ぐらい速くなって英語がもっと通じるようになればまた是非行って見たいと思う。でも今のまま地球最後の秘境として静かに忘れられた地上の楽園のままの方がギアナの自然にとっても彼らにとっても良いのかなと自分勝手に思うこの頃である。 The End |