■ 御岳の川地図 -沢井~軍畑-

首都圏近郊のパドラーに愛される御岳。そのもっとも主要なコースである沢井から軍畑、さらに足を伸ばしてテニスコートまでの区間をご紹介しましょう。
(地図の地名をクリックすると、その写真が表示されます) 2008年9月7日更新

御岳の特徴

  • 都心で見かける同じ多摩川とは思えないほど澄んだきれいな水です。
  • 上流の小河内ダム、白丸ダムでコントロールされており、台風が来たりしない限りは水量がほぼ一定です。水位は調布橋で調べます。スポットで遊べるベスト水位は-2.30m~-2.45mくらい、ダウンリバーが楽しめるのは-2.20m~-2.50mくらいです。朝のうちは水量が少なく、9時ごろから多摩川第三発電所の発電のためにだんだん増えていく傾向があります。
  • 丸い大きな岩が多く、比較的テクニカルですが、通常水位では険悪なホールはなく、フレンドリーなホール、ウェーブで遊べます。
  • 水量が増えるに従い、遊べるところが少なくなりますが、放水口からのダウンリバーなどが楽しめます。
  • 台風などで増水し、水位が-1.50mを超えると険悪なホールが出現します。
  • 首都圏で気軽に遊べる場所として、多くのパドラーが集まり、日中のスポットは順番待ちで混みあいます。大型連休などは、これらのパドラーが遠征に出かけるので、却って空くという現象があります。
  • 鮎の友釣りでも有名な場所で、6月中旬から10月31日までは鮎釣り期間です。解禁直後は多くの釣り師で賑わう一方、カヤックを知らない方も多くなります。解禁後2,3週間を過ぎると、御岳を良く知る釣り師の方々が多くなり、カヤックにも一定の理解が示されているようです。
   便所下 クランクの瀬みそぎの瀬エンダーポイント木の杭軍畑の瀞場軍畑ゴール御岳周辺地図

沢井・寒山寺の紹介

JR青梅線の沢井駅は多摩川の左岸側(下流に向かって左)にあります。沢井駅を降りると、酒造の「澤乃井」がまず目に付きます。ここが経営している「澤乃井園」は、昼食によく利用するところで、眼下でカヤックを漕いでいるところがよく見えます。

澤乃井園から楓橋という緑色のつり橋を渡り、反対側(右岸側)に登ると、奥多摩に通じる吉野街道に沿って、寒山寺駐車場があります。

この寒山寺駐車場の道を挟んだ上には、カヤックスクールの「グラビティ」があります。カヤックがたくさん積んであるのが道路からもよく見えます。

 

 

寒山寺駐車場に車を止めて、艇を担いで谷間へ降りていきます。降りていく途中に名前の由来の「寒山寺」という小さなお寺があります。 お寺の上流側の階段を下りて、川に出ます。

旧沢井のホール(便所下)

楓橋から300mほど上流に行ったところ、沢井ホールまたは便所下として、かつてフリースタイルカヤッカーに親しまれていた場所がありました。マイルドなホールで、カートホイールやスピンの練習に最適でした(かつての写真)。2007年9月の台風9号により形が変わり、名前の元となった公衆便所も流され、今ではホールの面影もありません。

沢井~クランクの瀬

楓橋の上流、右岸側には瀞場が2つあり、講習や静水練習する人の姿が見られます。流れもゆるやかで、フォワードストローク、スウィープなどの基本動作や、流れに出たり入ったりする練習に向いています。

 

 

 

さあ、それでは沢井から下っていきましょう。 澤乃井園を左手にみながら楓橋をくぐるとすぐに、「クランクの瀬」があります。大きな岩が2つみえ、流れは平たいほうの岩(右岸側)にぶつかってから左岸に向きを変えています。流れに乗ってしっかり漕いでいき、左岸側の大きい白い岩の後ろのエディを目指しましょう。ここは誤って沈脱しても、すぐ後ろは大きなエディになっているので安心です。

クランクの瀬~みそぎの瀬

大きなエディを過ぎると、川は左岸にぶつかってから右にカーブする流れと、そのまま右岸側から直進する流れとに分かれます。左が本流ですが、水が多めのときは右から行くことも出来ます。左の本流は川岸にぶつかってから流れを変えるのでやや難しいです。ダウンリバーに自信がなかったら右を行き、後述のみそぎの瀬ではポーテージしましょう。

二つの流れが合流すると、川が数十センチ落ち込んで「みそぎの瀬」になります。左岸の大きな岩の後ろのエディを目指しましょう。 「みそぎの瀬」は、最もよく遊ばれるスポットの一つです。乗りやすいウェーブが2段立っていて、通常は下段でサーフィンやスピンの練習をしています。右岸側には大きな河原があり、ここで昼食にすることもあります。少し歩きますが、ここから寒山寺まで艇を担いで帰ることも出来ます。

みそぎの瀬は水位-2.40m(調布橋)がベスト。上段でループがバンバン飛び、この-2.40mは”祭り水位”と呼ばれています。-2.40mを切ると沈した時に下流の岩に当たることがあるので要注意です。下段はサーフィンウェーブになります。

みそぎの瀬~エンダーポイント

みそぎの瀬のすぐ下は「エンダーポイント」または「滑り台の瀬」と呼ばれるところです(写真)。大きな岩が右岸側にあり、流れの真ん中に通称”らくだ岩”という二つに割れた岩が見えます。らくだ岩に艇が貼り付いてしまうと大変ですので、右岸か左岸を行きましょう。右岸側の大岩の後ろは大きなエディになっています。 ここは、名前のとおり「エンダー」ができるところです。右岸の大岩(写真左手)から漕いで、流れの落ち込みにバウを刺してみましょう。見事なエンダーになります。 また、カートホイールを楽しむ人もいますし、右岸側から出てすぐにスターンスクォートも楽しめます。

エンダーポイント~三番目の瀬

エンダーポイントのすぐ下の瀬は三番目の瀬と呼ばれています。サイドサーフィンやスピンの練習になります。水位-1.0mを超える大増水のときは巨大なキーパーホールになります。

 

三番目の瀬~木の杭

三番目の瀬の下は、流れの真ん中に割れた岩があり、岩と岩との間に流木が刺さっています。流木のほうは流れが狭くて通れないので、右岸側を目指しましょう。

木の杭~軍畑大橋

ここからはゆっくりとした流れになります。大きな岩が幾つかあり、流れがゆっくりとぶつかっているので、その盛り上がりを利用してサーフィン、またはバックサーフィンの練習が出来ます。その下は大きな瀞場になっていて、上に大きなアーチ橋「軍畑大橋」 がかかっています。

軍畑大橋から軍畑ゴール

軍畑大橋を過ぎると、非常に浅くなります。左側の方が若干深くなっているので、左に寄って行きましょう。 大きな河原が右岸側に見え、流れが右岸へ向かってカーブしながら少しずつ速くなっていき、少し長めのザラ瀬になっています。沈しないようしっかり漕いで行きましょう。ここは流れが早い割りに川が浅いので、沈脱すると川に引きずられて痛い思いをします(私も一度経験があります)。

ダウンリバー派は小さな岩がたくさんあるので一つ一つ裏のエディを取っていきましょう。

最後に大きな隠れ岩が2つあります。貼り付かないように注意しながらパスすると川の真ん中に大岩がある瀞場に着きます。ここが軍畑のゴールです。大きな河原が右岸にあり、バーベキューを楽しむ人が見られます。河原を上がって少し行ったところに軍畑園地駐車場があり、車が止められます。

軍畑ゴールテニスコート

軍畑でゴールする場合がほとんどですが、さらに少し下ることもあります。軍畑の瀞場を過ぎると、3段の堰堤があります。いずれも右岸側に通路があるので、右岸から降りていきます。

堰堤の1段目はサーフィンやスピンで遊ぶことが出来ます。スピンの場合は右岸から順にサーフィンウェーブをクリアしていき、最後の白い泡が立っているところがスピンの場所です。途中のウェーブでも上手くコントロールするとスピンが回れます。

 

 

 

最後の堰堤を超えると、大岩が流れをふさいでいます。この岩に気を取られるとバランスを崩しますのでしっかり漕いで左にコース取りしていきましょう。

落ち込みの後は大きなエディと河原になっています。万一途中で沈脱してしまったときは、しっかり安全姿勢をとって、落ち着いてここまで流されていきましょう。

 

先ほどの難所とはうって変わって、のんびりした風景の上に、赤い鉄骨の奥多摩橋が掛かっています。流れがゆっくり左にカーブして、その後右にカーブすると、右岸に大きな河原が現れます。

 

 

ここが、「テニスコート」です。車が乗り入れられる河原で、天気のよい日はバーベキュー客で一杯になります。ここを寒山寺からの終点にすることもあります。