Bernie and Art Production, since1969
Takanano Factory Jun Takana
Tsukushino, Machida, Tokyo





まちなかアートコレクション
Art Collection in Town










いつものあそび
Les objets d’usage quotidien

弧
“枝”







06/26, 2025 更新 >> past articles 以前の記事


昨日につづき、
FIGAROjapon 5月号より

日本人の顔 …



シャネルのコスメ広告、
この方、有名人?




資生堂のコスメ広告、
長澤まさみさん?




ディオール2025春夏を纒う
新木優子さん、いいね


t o d a y s h a i k u
梅雨明けぬ猫が先づ
木に駈け登る(相生垣瓜人)



【 06/25, 2025 】

●●●

どれが商品?なにが云いたい?
みたいなぁ〜広告写真が一時期
流行ったことがあったが、最近
はごくフツーな表現に戻ってき
たように感じる。
年初にも同じ印象を持った…



ロケ地まで王道を行ってます




これぞ見開き、
夏の陽射しを感じます





左ページのお兄さん、なんだかね
上写真すべて FIGAROjapon 5月号より


t o d a y s h a i k u
梅雨明けぬ猫が先づ
木に駈け登る(相生垣瓜人)



【 06/24, 2025 】

(昨日のつづき)

森村泰昌 著
『美術の解剖学講義』
より

●●●
報道写真家集団、マグナムのア
ンリ・カルティエ=ブレッソン
のライカを使った写真術は、標
準レンズ 50mmをライカにつけ
て、露出をF5.6にし、距離は10
フィート程度にセットしておく。
そしてなにげなくサッと撮ると
いうものです。この「サッと撮
る」ところが肝心なんですね。



カルティエ=ブレッソン
「アルベルト・ジャコメッティ」1961年




手前にピンボケの街路樹がありま
す。これはジャコメッティの彫刻
をそのまま具現化したかのような
、作家自身の垂直性を強調するか
のように、画面に取り込まれてい
ます。

【 分析図 】
A. 視線の入口
B. 対角線を上をたどっていくと……
C. ジャコメッティに会える
D. 彼の輪郭と呼応する矢印形の標識


●●●
失敗することによって、計算で
は得られなかった成功作を生み
出したマン・レイ。私は失敗か
ら成功へのプロセスを逆算すべ
く、予想をいろいろ立てつつ試
行錯誤を重ねました。その結果
得た数値が「 2、7、16 」です。

まず、全体の露光時間を16秒に
セットする。シャッターが開か
れ、2秒後にモデル(私)はち
ょっとだけうなずく。そのまま
じっとしていて最初から7秒た
ったとき、ふたたびちょっとう
なずきます。前よりかもっと顎
をひくのです。4 そして16秒た
つまでじっと動かない。こんな
ふうにすると、おなじ濃さの目
玉が3つずつ2列に並び、しか
も顔はひとつに感じられる不思
議な写真が得られます。



「2、7、16 」でできあがった、
森村版「カザティ公爵夫人」1992-96年

ところで、
この本の「写真論」は、著者が
京都市立美術学校(現京都市立
芸術大学)在校時に学んだ写真
家アーネスト・サトウの授業内
容をベースにしている

●●●
アーネストは、ライフ誌特派員
として1963年に来日、京都・俵
屋旅館の取材の際、当主の姉で
ある女性を見染め、電撃結婚す
る。花嫁を連れてニューヨーク
に帰るつもりが旅館の当主が急
死、姉であるアーネスト夫人が
旅館の後継者となり、結局彼も
京都に住むことになる。そして
1960年代後半には、京都市立芸
術大学で映像術の講義を持つこ
とになり、その学生だった森村
は彼から多大な影響を受けた

森村は、卒業後8年間も非常勤
講師としてアーネストのカバン
持ちみたいなことをしていたの
だそうだ。
( 1990年没、墓は大徳寺にある )



アーネスト・サトウ「リヴァーサイ
ドパーク、雪の朝」。まるで美しい
水墨画を見るようなアメリカの風景


t o d a y s h a i k u
えびあんを
硯にたらし巴里の夏
(初代アンアン編集人・清水達夫)



【 06/23, 2025 】

森村泰昌 著
『美術の解剖学講義』で学ぶ



森村泰昌『美術の解剖学講義』
(ちくま学芸文庫 2001年)
初出は1996年 平凡社より刊行

奈良の西田画廊での約2年間に
わたる連続レクチャー「美術の
学校」(1994〜95年)をもとに
書き下ろされたもの

朝礼、1時間目の人生論に始ま
り、写真論、大発見論、真贋論
、セルフポートレート論、そし
て6時間目の女優論という構成
になっている

●●●
2時間目の講義は「写真論」



有名な写真家・カルティエ=ブ
レッソンの代表作を引用した「
ツインのイメージを探せ」とい
う写真論の講義が面白かった

ツインのイメージとは対比・反
復のリズム。それによってイメ
ージは強調され、画面の強度が
増していくと著者は述べている

(1)


カルティエ=ブレッソン
「アテネ」1953年


画面は中央の線で上下に分かれている。
上の画面には、白くて若い女性(女神
像)が2人、その真下に、黒くて年老
いた女性が2人。みごとな対比の世界

(2)


カルティエ=ブレッソン
「サン=ラザール駅、パリ」1932年




この写真のなかには、ツインのイ
メージがどっさり隠されています。
それらは互いに引力を持っていて、
引き合う緊張のなかで画面ができ
あがっています

【 分析図 】
A. 跳んでいる男と水面に映る影
B. 水の上のハシゴと画面奥の鉄柵
C. 水面の波紋と画面手前の鉄の輪
D. 跳んでいる男とポスターのバレ
 リーナ

 ↑↑↑
いままで、跳んでいる男と水面
以外の要素に気づいてなかった


t o d a y s h a i k u
水盤や藍絵の藍が
ぬれまさる(岡野知十)



【 06/22, 2025 】

(スマホで)
佳い写真が撮れた



@成瀬駅前ハイツ裏(町田市)
2025/06/18


t o d a y s h a i k u
ふるづけに刻む生姜や
朝ぐもり(鈴木真砂女)



【 06/21, 2025 】

雑誌『pen』6月号より ↓↓

●●●
これぞ究極のミニマリズム、
かたちで語る新時代のカメラ


1961年創業、日本発のレンズ
・カメラメーカーであるシグ
マの 新モデル《 シグマ BF 》

385,000円



「pen」掲載の広告をスキャン



製品名のBFは、明治時代、かの岡倉
天心が日本文化の真髄を海外に伝え
ようと英語で記した『THE BOOK
OF TEA』に登場する言葉「Beautiful
Foolishness」の頭文字をとったもの。

和訳すれば「美しくも愚かなこと」
だが、天心は本書の中で功利的な世
界を嘆きつつ「一服して茶を啜ろう
ではないか」「美しき愚かなものに
思いを巡らせよう」と述べ、「BF」
なものにこそ、本当の美や世の真理
が潜んでいると説いたのだった。
(「pen」テキスト一部改変)



アルミニウムの塊から7時間かけて
削り出し本体をつくる。カメラの歴
史において初となる真のユニボディ
構造を採用。(上写真はシグマのサ
イトより、サイトには削り出し工程
の動画あり)



サイトでは、3組のアーティストが
Sigma BFで撮影した作品が載って
いる。 上写真は、オラ・リンダル
のもの、いやはや

●●●
ちなみにこのカメラ、付属品
でポーチは付いてくるが、さ
すがに革ケースはない。別売
で、ハンドストラップはある


t o d a y s h a i k u
空梅雨と云ふは偽装に
過ぎざりき(相生垣瓜人)



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