Hanoi vol.2
前の日に予約をしておいた、陶器の街バッチャンとお寺を巡るツアーへ。
朝ごはんのヨーグルトをうっとりしながら食べていたら、「ガイドがロビーに来てる!」と呼び出され、
慌てて食べかけのヨーグルトを冷蔵庫にしまって下へ降りると乗用車にガイドとドライバーが乗っていた。
てっきり大人数のツアーだと思っていたら、私たちだけだった・・。

バッチャンにはすぐに到着。っていうか寒い!寒すぎる!!
コートを着て来なかったことを深く深く後悔する。しっかり者のMさんはちゃんと着て来ておりました・・。
バッチャンは通りにずらっとお店が並んでいて、陶器がぎっしり売られているけれど
どれも高くてあまり購買意欲がわいてこない。
だけど作っているところを見せてもらうと、ちまちまと一つずつていねいに手書きしていたので、
このお値段もしょうがないのかな。
瓦がちいさくてとてもかわいい。
ご先祖のためにニセモノの
お金を燃やしていました。
お寺の入り口のところで、子犬が寝ていたので
近づいて写真を撮っていたら、みんな置きだしてしまい
ワウワウと吠え立てられてしまいました。

お寺も古びていてなかなかよかったのだけど、
まーとにかく寒くて寒くて写真を撮るのもやっと。
スカーフを首に巻き、マフラーを無理やり体にまいてしのぐ。
もっとじっくり写真を撮りたかったけれど、
とにかく暖かい車に早く戻りたくて。
ピンホールカメラも持って行っていたのだけど、
露光時間が全然足りず、残念な出来ばかり。
あぁやっぱりコートを着て行けばよかったのよ。
ちょ、ちょっと写真撮っただけじゃーん!
移動中の車内から見える風景が、なんともいい。
あー、道端のお店でオレンジ買いたいなぁとか、チャリで走ってみたいなぁとか思ってしまう。
でこぼこ道に揺られながら必死でファインダー覗いていたら、ちょっと気持ち悪くなってしまった・・。

最後は版画のおじいちゃんのおうちへ。
おじいちゃんは地球の歩き方にも載ってるんだって、本を見せてくれました。
ここでごちそうになった暖かいお茶がうれしかった!
「この中国の武士の画をください」というと、「これは対になっているからこっちも買いなさい」と言われた。
はい、と孫気分でもう一枚買うことにしました。こういうおじいちゃんに弱いのよ。
ちっとも安くしてくれなかったんだけど、まぁいいや。
おじいちゃん、いつまでもお元気でね!



最後に行ったのはなぜか家具屋さん。か、家具ですか?と思いつつ奥の工場を見せてもらうと、
女性たちがわいわいとおしゃべりしながら家具にやすりがけをしていました。
ああやって楽しく仕事をできるのはいいなぁって思いました。
Mさんが「映画女優みたい!」と大人気でした。
ツアーから戻って、また旧市街をうろうろと。
ビスケットを死ぬほど食べたかったらこのお店へ!
10キロ入りの袋もありそうだ。
この竹の葉(?)に包まれたものを
食べてみたかったんだけど・・
ちょうどテト(旧正月)の前だったので、通りは赤と金色の洪水でした。
さて、夜ご飯。ずっと屋台ごはんばっかりだったので、一度くらいレストランで食べましょう、
ということで私が以前来たときにも入った湖畔のレストランへ。
まずはハノイビールをごきゅごきゅと。バナナの花のサラダ(ソムタムみたい)はすごい量ですごいうまい!
アスパラとかにのスープはとろーりうまいし、バイン・ベオももちもちしてうまい。
だけどこの晩一番おいしかったのはマグロのソテー。
ただ焼いただけなんだけど、ニョクマム・香菜といっしょにごはんにかけて食べる。
香りのあるごはんがたまらなくおいしくて、おかわりしちゃいました。

このレストランは音楽の生演奏を聴きながらいただけるのですけど、
演奏者の方がじーーっとこちらをみて演奏し続けるので、ちょっと怖かった・・・。

ホテルに戻って、大事に冷蔵庫にしまっておいたヨーグルトを食べて寝ました。
最終日はお買い物デーというわけで、ハンザ市場へ。
昨日わざわざ行ったバッチャン焼きがなだれのように置いてある。
お店のオバチャンが小さい椅子を出してくれて、まぁ座れと。
私は「これと同じ大きさで、色がこれのがほしいの」とか全部日本語で話しているのに、
勘の良いオバチャンは全部理解してくれた。下手に英語なんか使う必要ないのです。
お土産にと言ってお香入れをくれたり、私が無理やりお皿を取ろうとしたらなだれが起きて割れちゃったのに
いいよいいよと言ってくれて、さらに小さいお皿ももう1枚おまけでくれたり。
オバチャンどうもありがとう。
食材店でも、生春巻きの皮とニョクマムを買うとブンをおまけしてくれて、さらに500ドン足りなかったら
「そんなのいいわよ!」と笑ってくれた。どうもありがとう。
お茶屋さんではハスのお茶とベトナムコーヒーを買ったら、オバチャンがコーヒーを匂ってみなさいというので
くんくんしたんだけど、シールしてあるんだから匂うわけないじゃんとオッチャンと笑ったり。

水牛のカトラリーのお店でもオネエサンとは日本語で会話が通じました。
本当に勘の良い人たちばかりで、ありがたい。
髪の長いMさんはかんざしのやりかたをオネエサンに習っていました。
オネエサンは自分のおやつもくれたんだけど、しょうががきいてるちょっと刺激的なお味でした。
市場に来る前に入ったカフェでぼられていやな思いをした後だったからか、
なんかみんな親切にしてくれたのかうれしくっていっぱい買っちゃいました。

たくさんお買い物したらお金がなくなったので、両替をしたかったのだけど、日曜日で銀行もやってない。
たまたま歩いていて見つけた、以前泊まったホテルにダメもとでお願いしたら快く両替してくれました。
しかも「500000ドン札なんて使えないでしょ!」といって、小さいお札をかき集めてくれました。
ほんとうにどうもありがとう!今度来たときは絶対泊まります!
両替もできたし、ホテルに戻ってパッキングしなければ、と道を急いでいるときに限って
そそられるお店を見つけてしまうのです。ハンコ屋さんも見つけちゃったので買っちゃいました。
頼めば好きな文字も入れてくれるらしいのだけど、私たちはもう出来上がっているものを買いました。
これがなんともツボのデザインばかりで、選ぶのに苦労しました。

Mさんとハマってしまったのが、甘い干し梅。日本にもコンビニとかで売ってますよね。
干し梅やドライフルーツのお店は何軒もあって、私たちも毎日のように通っては試食。
みんなもりもり試食しては、種を床に捨てるので、床ぬるぬる。
お店はいつも大混雑で、Mさんがなんとか私たちのお気に入りの干し梅を500グラムゲットしてくれました。

今度こそホテルへ戻らねば!と歩いているとお魚やら肉やらを売っている市場が。
こ、こんな路地にあったのね・・。お惣菜もおいしそうなんだけど、ぐっとがまんしてホテルへ戻りました。

空港へのタクシー代だけきっちり残してお金を使い切り、ゆうゆうと空港へ到着。
「なんか完璧ですね。」なんてMさんと話しながらPassport controlを抜けて中へ入ると、
Security checkのところでAirport taxを払っていないことに気付く。
周りの人に聞いてPassportを預けて外へ出た。taxはなんと$14もする!
空港の1Fにある両替所で両替してtaxを払い、また中へ。
Passportはまとめて預かっている人がいたので、私たちのような人が他にもけっこういるらしい。
水を買ってドンを使い切ったと思っていたのに、まぁそううまくはいかなかったです。


実はこの旅の直前、妊娠の疑いありだったんです。
あやしいなーとは思っていたけど、航空券予約しちゃったし、キャンセル料もったいないしで 行っちゃった旅でした。
帰って産婦人科へ行くと、やはりめでたくご懐妊でした。
この年の8月に元気に生まれてきた息子と一緒にまたハノイに行けたらいいな。
もしかしたらお腹の中でハノイの音を聞いていたかもしれないもんね。
あ、ダンナさんも休みが取れるなら連れて行ってあげます。
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