Bali vol.4 -帰国編-
長いかなと思っていた7日間の滞在も終わってみればあっという間。とうとう最終日になってしまいました。飛行機は夜便のため、ホテルに荷物を預かってもらってのんびりお散歩する。
サヌール、とてもいいビーチだったな。ここに滞在してよかったね、なんてこの7日間を振り返りながら歩く。
オバチャン、でーっかいお魚お買い上げ〜。
さてと、はぁーまた飛行機だ。しかも今度は夜便・・大丈夫かなぁ。寝てくれるかなぁ。そんな不安な気持ちで息子をスリングに入れ、空港へのタクシーに乗り込む。
車の程よい振動に息子はすーすーと寝てしまった!「変な時間に寝たらくずって飛行機の中で寝ないかもしれない。大泣きするかもしれない。」などといやなことばかりに想像を膨らませるダンナに「だまれ。」と一言。寝てしまったものは仕方がない。なんとかなるさ。

空港に着き、出国審査の列に並んでいる間にやっぱり起きてしまった。気付くと私の後ろを見てにやーっと笑っている。振り返ると中国人のおっちゃんがにこにこしていた。そして子守唄を歌ってくれたり(この2曲しか知らないから、子供を寝かしつけるときずーっと同じ曲を歌い続けていたんだよ、って笑ってた)、「子供はね、ぎゅっと抱きしめていればお母さんの体温とにおいで安心して必ず寝るものですよ。」と言ってくれた。
ずっと不安だったけど、ぎゅーっと飛行機の中では抱きしめていようって思いました。だって私はこの子の母親なんだもの。オッチャンのおかげで、なんとかなるような気がしてきた。ありがとう。


親切なオッチャンと別れ、中に入ると搭乗時間がいやに早い。残りのルピーでチョコレートを買い込んで、搭乗口に向かうとそのわけがわかりました。一人一人荷物チェックと身体検査。機内持ち込みの荷物を少なくしておいてよかった・・。私の番になりスリングに入れたままの息子を「抱っこしていましょう」と係員の方が息子を抱き上げると予想通り大泣き。なんてことさせるんだ!と言わんばかりに私にかじりつく息子、すまんのぉ。

長い長いセキュリティチェックが終わり、飛行機へ。3列ずつの座席のうち、私たちの隣の1席は空席だった!神様!ありがとう!!こ、これはもしかして、また子連れ旅に出なさいってことですか!?そして離陸のタイミングでおっぱいをあげているとそのまま寝てくれた。おぉ!そしてそれからずぅーーっと寝てくれたのです。
神様、重ね重ねありがとう!!


グアムでの乗り継ぎは時間が短くておまけにまた入国審査も通らなくてはいけないので予想通りばったばたでしたが(だからバギーも預け、機内持ち込みの荷物も最小限に抑えました。学習しましたよ、ワタクシ)、その間も寝ていたし、グアム離陸前にちょこっと起きたけれど、またおっぱいで寝てくれたし、ほぼ99%寝てました!やったーー!まぁ私はほとんど寝られませんでしたがね。ダンナはぐっすり寝てましたよ、ええ。

グアム-成田の飛行機の乗務員さんはラグビーなんかやっていそうなとてもガタイの良い方だったのですが、細やかな気配りをしてくださって大変ありがたかったです。(できれば行きの飛行機でお会いしたかったです)息子はずっと寝ていたけれどしっかりベビーミールもいただきました。私も朝ごはんにメープルシロップたーっぷりのパンケーキをいただきました。もちろん息子を抱いたままですが。もうね、寝ていてくれればいいの。抱っこしっぱなしで腕がちょっとつらかったけど、平気なの。私強くなりましたよ!

家に着いてから息子はふつーに元気で、いつも通り遊んでおりました。飛行機の中でしっかり睡眠が取れたらしい・・。私はもう眠くて眠くてキツかったです。息子と一緒にぱったり21時には寝てしまいました。

グアムの空港で見えた朝焼け。妙に美しかった。
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子供が生まれて初めての海外旅行。今回ほど「どうして旅行に行きたいのか?」と考えたことはありませんでした。子供がいて準備も大変だし、子供がいるから荷物が多くなるし、子供がいるから移動も大変になる。
それでも行きたいか?答えはイエス。
子連れ旅は想像以上にたいへんだったけれど、でも無理して行って本当に良かった。
子育てでじーーっと家にいる日々。外出は近くのスーパーくらい。毎日すごく狭い世界で暮らしている私にとって、海外旅行は別世界へ行くことができる本当に幸せな時間だった。
いつも帰りの飛行機で窓の外を眺めながら「今度はどこへ行こうかねぇ?」なんて思うのだけど、次の海外脱出はたぶんずいぶん先だろうな、とグアムの空港で朝焼けを見ながら思いました。
でもこれでまたしばらく家事と育児がんばれる。
きっとまたすぐ旅に出たくなっちゃうだろうけど、次のことはまた時期がきたら考えよう。
この旅で一番よかったこと。それは息子がたっぷりお父さんと遊べたことです。



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