A. いわゆる DOS 版 MobileGear と呼ばれる機種でのみ動作します。動作確認機種は、MC-MK12, MC-MK22, MC-MK32, MobileGear for DoCoMoです。その他の機種では動作に一部問題があるか、まったく動作しません。
MC-K1,MC-MK11はバイナリ配布版のインストーラではインストールできません。ソースコード版でインストールするか他の機種でインストールしたカードを使います。メモリが不足するため動作が非常に遅い場面があり、あまり実用的ではありません。
MC-P1,MC-MP11もインストールおよび動作速度についてはMC-K1,MC-MK11と同様です。加えて、キーボードがないためなにも入力できません。
WindowsCE搭載の機種(MC-CSxx, MC-Rxxxなど)では動作しません。
A. MC-MK12, MC-MK22, MobileGear for DoCoMoのカタログの 2MB というのはユーザメモリのサイズです。内蔵システム(DOS + UNISHELL)が約 2MB 使うので、実際には約 4MB の物理メモリがあります。PocketBSD で使う場合は、4MB 全部をメモリに使えます。( MC-MK32 の場合は、8MB = 6MB + 2MB 使えます。)
A. PC cardは PocketBSD からは使えないです。PocketBSD は ATA flash card にインストールして、ATA flash card からブートします。動作中は ATA flash card を取り外すことが出来ません。DOS 版 Mobile Gear はスロットが一つしかないので、他の card を使うことはできません。
A. MK シリーズでは、内蔵モデムとシリアルインターフェースを利用可能です。MKシリーズでは内蔵モデムにPHSを接続すれば、普通のモデムと同じように使うことが出来ます。この場合、見なし音声によるデータ通信になります。
MobileGear for DoCoMo では、携帯電話インターフェースとシリアルインターフェースを利用可能です。DoCoMoの携帯電話インターフェースに携帯電話を接続した場合、普通のモデムと同じように使うことが出来ます。
どの機種も市販のアダプタを利用すれば、シリアルインターフェースに携帯電話やPHSを接続することも出来ます。またクロス接続のシリアルケーブルを使用してMobileGearとPCを接続して通信することも可能です。
通信のためにはSLIPまたはPPPの設定を行います。
A. 100件ごとに tar + gzip でまとめたアーカイブが、
ftp://bronze.is.titech.ac.jp/pub/PocketBSD/ml/pbsd-dev/に置いてありますので、適宜ダウンロードして下さい。
また、番号の分かっている特定のメールだけを参照したいという場合は、Majordomo@arseed.co.jp に
get pbsd-dev 00001 get bbsd-dev 00002 get pbsd-dev 00010 end
などと書いたメールを送ると、取り寄せることができます。それぞれ別のメールで来るので注意してください。1000通分取り寄せると1000通のメールが届きます。
A. 出来ます。特にコンソールのエミュレーターなどを使わなくてもそのままeucが表示出来るので、日本語を通すページャーなどを入れればそれだけで日本語が読めます。
A. mgterm というプログラムを使うことで可能です。現在のところ 8dot,10dot,12dot,16dot,24dot で表示できます。
mgterm はターミナルエミュレータといって kterm や kon の仲間です。といってもピンとこない方は、DOS でいうところの V-Text と同じようにコンソールのフォントの大きさや文字数を自由に変えて、その上でソフトを動かすことのできるソフトだと思ってもらって結構です。
mule とか jed とか mutt とかの、コンソールで動くたいていのソフトは、変更なしで動きます。
A. まずは、 エラッタのページ を御覧下さい。
A. バックアップがあれば戻せます。
PocketBSD の入ったカードをぬいてリセットすればいつもどおりUnishell が起動します。(電池ぬきリセットとおなじ状態になります)ここでカードを差し込み、初期化を実行すればカードも元どおりです。
注意しないといけないのは、本体、カードのどちらの情報もきれいに消えてしまうことです。DOS + Unishell に戻すにはカード以外の場所、たとえばWindows パソコンなどからバックアップを戻すか、最初から設定し直す必要があります。(インストールのためのドキュメントにバックアップを取れ、としつこく書いてあるのはこのためです。)
カードブート以外の方法で DOS を使っている場合は単にUnishell のバックアップをカードにした後にカードのバックアップをパソコンで行なえばバックアップが作成できるはずです。ただしMobile Gear 上にしか存在しない文書や住所録など非常に重要なデータは別途厳重にバックアップ(プリントアウトするとか)したほうが安心だとおもいます。
A. 出来ます
PocketBSD をインストールする際に、カードに DOS パーティションを作成することが出来ます。カード全体を DOS で使うのに比べて DOS パーティションの容量は小さくなってしまうので全く同じというわけには同じというわけには行きませんが、このパーティションで DOS を使うことが出来ます。
ただし、DOS からカード上の PocketBSD 領域へはアクセスできません。(PocketBSD から DOS 領域のアクセスは出来ます。)また、PocketBSD のインストール時にはカード上の情報は全て消去され、DOS 領域はあらたに作成されるので、中身はからっぽです。DOS 環境を再構築するかバックアップを戻す必要があります。
A. Windows95 を利用すれば簡単に作成できます。FreeBSD や Linux では特殊な操作が必要です。
UNIX 系の OS で作成する場合は、
FreeBSD の場合、佐々木さんのつくられたFreeBSDマシンから PocketBSDをインストールするための パッケージ を利用するのがいいでしょう。
Linux の場合、vfat-fs でファイル名に日本語を使えるようになる パッチ がありますので、これ利用するのがいいでしょう。
A. Mac OS では一見『登録ソフト(半角カナ)』が作成されたように見えても、 Mobile Gear で認識されません。 これは、「ソフト」の部分が違うコードでエンコードされてしまうためです。 このような場合は一旦他のディレクトリにコピーして、Mobile Gear上での 操作で「登録ソフト」にコピーします。
しかし、PocketBSD Installer はサイズが 3MB 程のため、MC-MK32 以外では「受信BOX」に収まりません。とりあえずなにか他の小さな登録ソフトを登録して「登録ソフト」のディレクトリを作成してください。一旦ディレクトリを作成すれば Mac OS でファイルのコピーなどが出来ます。
他の登録ソフトを探すのが面倒な人は、MINIROOT.GZ 以外のファイルを「受信BOX」にコピーした後、ワープロで PBSDINST.DEF を開いて、最後の行の「MINIROOT.GZ」を削除してください。これで、受信BOXから登録できます。一旦登録してディレクトリが作成されたら、Mac OS で MINIROOT.GZ と PBSDINST.DEF をコピーし直してください。
A. StuffIt ExpanderでPBSDINST.xxxxxx.ZIPを解凍する際に、環境設定のクロスプラットフォームという項目の、「テキストをマッキントッシュに変換しない」と選んでください。
登録ソフトに必要なファイルのうち、PBSDINST.UHP、PBSDINST.CFG、PBSDINST.DEFはテキストファイルです。特に、PBSDINST.DEF はソフトの登録時にUNISHELLから参照されます。上記の項目を選ばないと、このファイルが変換されてしまい、うまく登録できなくなります。
StuffIt以外の解凍ツールを用いる場合も、テキストファイルがマッキントッシュスタイルに変換されないように注意が必要です。
A. 一部のflash cardでMobileGearの起動時にcardが認識でないという問題があります。このため、通常はちゃんと使用できるcardでも、cardからboot出来ずに、Unishellが起動してしまうのです。
これはcard単体の問題ではなく、MobileGear本体との相性もあり、はっきりと、どの製品に問題が発生するということは出来ません。しかし、古い時期に生産されたcardや、安いcardに多いようです。
MobileGearとATA flash cardの組合せにより、運悪くこのような問題が発生してしまった場合は、pbsdbootを使用してください。pbsdbootはUnishell用の登録ソフトで、Unishell内から PocketBSDを起動します。
A. Unishell版のインストーラ動作中に[F・1]キーで表示されるヘルプ情報は、pbsdinst.xxxxxx.zipに含まれるPBSDINST.UHPというファイルに含まれています。このファイルはインストール後のPocketBSDファイルシステム上には存在しません。インストール中でなくても、pbsdinst.xxxxxx.zipを展開して、Windowsのメモ帳などで中身を参照することが出来ます。
A.リンクのファイル名が間違っています。 http://bronze.is.titech.ac.jp/machine/moba/pbsdinst.990831.zipからダウンロードできます。また、 http://www.yk.rim.or.jp/%7Eyukihiko/pbsd/228/pbsdinst.990323.zipというのもあります。
A.モバイルギアの unishell から、メモリツールで初期化して下さい。
A. バイナリ配布版では、これらのコマンドに crunched binary (複数のコマンドを1つにまとめたバイナリファイル)を使っているのでサイズが大きくなっています。これら複数のコマンドに対しファイル実体は一つで済むので、コマンドごとにバイナリを作っておくよりスペースの節約になるのです。
A. crunched binary の場合、コマンドごとに owner/group や file mode を変えることができないので、これらが異なるコマンド(set uid が必要とか)をひとまとめにすることはできません。また、crunch する主な目的は、スタティックリンクされるべきバイナリをひとまとめにして、それぞれのコマンドにリンクされるライブラリを共有することで、トータルのサイズを小さくすることにあります。ですから、もともとダイナミックリンクで良いコマンドの場合、crunch するメリットはあまりないのです。
A. 起動が多少遅くなりますが、バイナリファイルを gzip で圧縮して、元のコマンドと同名にすることで容量の節約がはかれます。圧縮されたバイナリを実行するためには、カーネルが pseudo-device gzip を持っている必要がありますが、バイナリ配布版の方は組み込み済みです。他に gzexe というコマンドで圧縮する方法もありますが、上記の方法が使える場合には、これを使う必要はないでしょう。
A. まず、母艦で FreeBSD の src を全部展開しましょう。/usr/src/release にfixit floppy を作る部分がありますので、これを流用するのが簡単です。/usr/src/release/floppies/fixit/crunch ディレクトリに crunch.conf というファイルがありますので、これを書き換えて make すれば OK です。これで crunch という名前のバイナリができているはずなので、適当な場所に移し、目的のコマンド名でリンク(シンボリックリンクでも可)を張ればできあがりです。
A. この問題は PocketBSD の元になっている FreeBSD 2.2.5-RELEASE の問題です。FreeBSD 2.2.7-RELEASE では修正されています。そのままでも特に問題はありませんが、気になる場合は以下のようにして修正できます。
root になって /etc/rc の以下の部分を修正します。
修正前:rm -f /var/run/* 修正後:rm -rf /var/run/*root で /var/run のモードを変更します。
% chmod 775 /var/run
A.Ctrl + \ で画面のどこかに [あ] が表示されたら日本語が入力できます。 できなければホームディレクトリに
set fepctrlと一行書いた ``.vimrc'' というファイルを作ってから vim を起動してみて下さい。省略形で
set fcでもいいらしいです。
A.書籍に付属のミニパッケージは、libgcc.a というファイルが抜けています。 いったん pkg_delete で削除してしまって、 http://www11.big.or.jp/~masaoya/mlib/soft/pocketbsd/program/gcc-2_7_2_1-mini.tgz や http://bronze.is.titech.ac.jp/machine/moba/gcc-2.7.2.1-mini.tgz などからダウンロードしたものを改めて pkg_add して下さい。
A.まず、
# umount /dosで、DOS のパーティションのマウントを解除してから電源ボタンを押し、サスペンドしてからカードを抜いてください。
次にWindows な母艦などにカードを入れ、必要なファイルをコピーなどした後、 再びカードをモバに差して電源ボタンを押し、レジュームします。
# mount /dosで再びマウントすると、新しいファイルが見えるはずです。
※注意 ファイルシステムやマウントに関してあまり詳しくない人は、かならず上記の手順を守って作業して下さい。 適当にはしょったり、順序を間違ったりすると、システムが破壊されてしまう恐れがあります。
A.taskmg のパッケージに付属のマニュアルが /usr/local/share/doc/task というディレクトリにインストールされているはずです。