東京江戸散歩 写好倶楽部     Gallery II 旅の記憶 軽井沢 新緑の頃

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 2019年5月末 色々な雑事に追われてゆっくり出来なかったので、身体をリフレッシュしようと思い新緑の頃の軽井沢に出掛けてみた。しかし丁度トランプ大統領が訪日している時で、自宅から東京を抜け関越道に入るまでに2時間近くかかり、さらに久しぶりの長距離ドライブで最近の高齢者の運転事故のこと等も頭を過ぎり緊張して走ったせいか、リフレッシュするよりは疲れに行ったような旅だった。それでも軽井沢では今まで行ったことのない発地(ほっち)エリアで宿泊先の近くにある塩沢湖の「タリアセン」等で新緑の軽井沢を楽しむことが出来た。

タリアセン中央ゲートより塩沢湖方面を望む。
塩沢湖

自宅の近くにある洗足池よりは少し大きい人造湖である。先方に浅間山が顔を出している。
   塩沢湖

タリアセンは湖の周りに豊かな自然と美術館等のミュージアムやガーデン・アミューズメント施設等を整備しており、最近 旧軽とはちょっと違う軽井沢の自然を満喫できる注目スポットになっているようだ。
塩沢湖の鴨

時期によっては白鳥等も来るようだが、この鴨軍団が湖を牛耳っているようだ。
ぺイネ美術館付近の新緑
ぺイネ美術館

フランスの画家レイモンド・ぺイネの原画・リトグラフ等を展示している。
この建物は昭和8年に建てられた建築家アントニン・レーモンドの別荘兼アトリエを移築したものである。
塩沢湖側の泥川

この先にはイングリッシュローズガーデンがあるが、時期でないので今回は行かなかった。
新緑に染まった湖面を進む鴨
塩沢湖畔の旧朝吹山荘「睡鳩荘」

フランス文学者朝吹登水子が別荘として使用していたもので、軽井沢別荘建築でも有名なものである。
   中の島より「睡鳩荘」と鴨を望む
中の島にあった真っ赤なツツジ
   有島武郎の別荘「浄月庵」

翌日タリアセンの複合施設である軽井沢高原文庫等を訪れる。
  浄月庵のリビング

我が家の奥さんは学生時代に有島武郎を勉強していた事があるので喜んでいたが、その割りにはあまり文学に造詣が深いようには思えないのだが?
「一房の葡萄」というカフェが併設されているが、当日は休みだった。
   軽井沢高原文庫エントランス

ここには軽井沢にゆかりの深い作家や詩人たちの原稿・書簡・著作等2万点が収蔵されている。
朽ち果てた腰掛

周りは鬱蒼とした森林に囲まれており、近くには中村真一郎の文学碑などがある。
   堀辰雄の山荘

堀辰雄がアメリカ人スミスから購入し、昭和16年から同19年まで住んでいた山荘。「美しい村」の舞台となったもので旧軽井沢から移築したものである。
書斎から新緑の軽井沢高原文庫庭園内を望む。
野上弥栄子書斎

作家野上弥栄子の書斎を北軽井沢から移設したもの。
自らを山姥と称し、書斎の扁額を「鬼女山房」としたとある。
タリアセンの新緑
タリアセンの主

鴨のエサを買ってボートに乗ることにする。
   ボートに乗ると餌を目当てに鴨が大勢追いかけてくる。ボートにぶつかって怪我をしないか心配だったが、慣れているようだ。
ボートより中の島の新緑を望む

ボートより睡鳩荘を望む

ボートを降り、深沢虹子野の花美術館(明治44年に建てられた軽井沢郵便局を移築)を訪れ作品を鑑賞した後、睡鳩荘に向かい 館内に入ってみる。
睡鳩荘の部屋と外の新緑

実業家 朝吹常吉(三越社長等歴任)が昭和6年旧軽井沢に建てた別荘である。その後長女のフランス文学者である朝吹富水子が毎年軽井沢で夏を過ごしたという。
睡鳩荘前より中の島方面を望む
鴨と遊ぶ親子

なかなか良い所だったので、犬の世話で留守番を頼んで今回行けなかった娘が従妹家族と一緒に行けるように宿を予約しようとしたら、ハイシーズンが始まって この夏は宿が取れそうもないのが分かった。

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